マーケティング

『マッチングサービスを作る』となったとき、まず何から始めますか?
『開発先を探し、費用を払って任せる』というのは正しい回答ではあるものの、『ただ任せてうまくいく』ほど、新規事業の世界は甘くありません。
今回は『マッチングサービスの開発を依頼する際の流れ』と、『依頼元は何を用意すればいいのか』といった点を解説します!
1.マッチングさせる商材を定義する
まずは『何と何をマッチングさせたいのか』について定義してください。
意外とこの部分がざっくりとしてしまっている案もあります。
例えば『社長同士のマッチング』といった案ではざっくりしすぎます。
その社長は何を求めており、サービスを使うことでどういった課題を解決できるのか、といった点まで定義する必要があります。
つまりは『誰と誰がマッチングするのか。現在そこにはどんなハードルがあり、それをどう解決するのか』をしっかり決めてください。
なおこの段階で、『法律に抵触しないか』『特別な許可が必要ではないか』といった点も弁護士に確認しましょう。
例えば異性交際を取り持つサービスの場合、どれだけ小規模でも『インターネット異性紹介事業』の届け出が必要です。
2.マッチングまでの業務フローを作成
マッチングさせる商材の定義が決まったら、次は業務フローの作成です。
これも単純すぎるフローでは意味がありません。
例えば極端な悪い例を出すと、こんな感じです。

もっと『ユーザーに行わせること』『必要な処理』等がわかるフローを出す必要があります。
例えば下記のようなフローです。

このフローを作ることによって、『どのような画面・処理が必要か』という共通の土台が出来るため、開発会社との意思疎通が円滑に進むようになります。
更に『何を準備しなければならないか』『他社と差をつけるにはどういった工夫を凝らすことが出来るか』といった気づきも出てくるので、ぜひこのフロー作成は行ってください。
3.開発会社を探す、相見積もり
ここまで進めれば、次は委託する『開発会社』を探します。
『マッチングサービスの開発経験があるシステム会社』へ問い合わせる
どこのシステム会社に相談すればいいのか、悩むところだと思いますが、なるだけ『マッチングサービスの開発経験がある会社』に依頼することをおすすめします。(弊社もその一つです。ぜひご相談ください)
『要件を満たすサービスを開発する』だけであれば、どの開発会社を選んでも可能かもしれませんが、実際には『使いやすいUIの配置』『適切なアルゴリズム設計』『ディレクション力』等に経験の差が出ます。
ぜひ、マッチングサービスの開発経験を持つ会社、それも複数に問い合わせを行い、相見積もりを取るようにしてください。
開発会社との打ち合わせで聞かれること
開発会社との打ち合わせでは、以下のような内容が主に聞かれます。
あらかじめ準備しておきましょう。
- マッチングさせる商材
- ターゲット層
- ターゲットのペルソナ
- 開発予算の規模
- 運用予算
- 形態(アプリorウェブ)
- 想定するユーザー・アクセス数
- デザイン込か、もしくはデザイン持ち込み・デザイナーを外部委託するか
- どのようなデザインを想定しているか
- 必須機能・できればつけたい機能
- 収益モデル
- リリース希望時期
これらの質問に対して、もちろん協議の上決めることは問題ありません。
しかしそれについても、事前に検討を重ねた上で協議するかどうかで、サービスの完成度は変わってくることでしょう。
特にデザイン部分については、先に打ち合わせで決めたことを後から変更すると、とても制作会社に負荷がかかります。
打ち合わせ前に検討されることをおすすめします。
4.開発会社を決定して開発着手

開発会社を決め、契約を取り交わした後は、いよいよ開発に入ります。
この際、『事前に決めることは決めたのだから、あとは任せておけばいい』と思うかもしれませんが、それは誤りです。
ぜひ下記のことを行ってください。
週に1回は定例ミーティングを行う
週に1回、それが難しくても2週間に1回は定例ミーティングを行いましょう。
これにはいろいろなメリットがあります。
まず『認識のすれ違い』を防げます。いくら認識をすり合わせても、実際のイメージですれ違うことは五万とあるのです。それらのすれ違いについて、なるだけ早めに気づくことで、作業効率は大きく向上します。
特に画面イメージは最初に見せてもらいましょう。多くのすれ違いをここで潰す事ができます。
また『開発会社の中で、あなたの案件の優先度が上がります』。
開発会社は、大抵プロジェクトを何個も抱えています。すると大抵の場合、締切に近い順や金額が大きい順に開発が進んでしまい、他の案件が後回しになることがあるのです。
そういった事態を避けるためにも、定期的に打ち合わせをすることで、あなたの案件に対する優先度を高く保つことが出来ます。
開発会社のプロジェクトマネージャーも、もちろん全力で取り組んでいますが、あくまで『開発会社』の都合に合わせて動きます。
あなたのプロジェクトに全力を注げるのはあなただけです。スケジュール・進捗の把握はあなた自身が行いましょう。
必要な情報は早く渡す
開発会社に求められた情報は、なるだけ早めに渡してください。
特に、下記のような点は開発会社側で決定することが出来ないため、通知が遅れるとそれだけプロジェクト全体も遅れることとなります。
・サービスドメイン名
・決済代行会社の情報(決済システムへの接続情報)
・メールアドレス
・(新会社を作るなら)登記情報、口座情報
システムの中には、実際に運用する会社の情報が必須のものも少なくありません(決済会社やメール送信サービス等)。
そういった情報は、準備でき次第いち早く開発会社へ渡しましょう。
必要な資格・届け出は早く取得する
マッチングサービスの中には、『資格』や『届け出』を必要とするものが存在します。(インターネット異性紹介事業や有料職業紹介事業許可等)
それらはなるだけ早めに取得へ動いてください。
手続きが間に合わないと、リリースができなかったり、最悪営業停止になることもあります。
5.運用体制の構築・保守契約
リリースが近づいてきたら、『運用体制』を構築しましょう。
”全てシステムが自動で行うので、運用はいらない”と思うかもしれませんが、それは誤りです。
人と人がマッチングする以上、トラブルや予期せぬことは起こりますし、それに対応できるのも人間だけです。
そして予期せぬことが起こるのはシステム側も同じです。
GoogleやAppleといったトップクラスの会社が作ったアプリでも、不具合は起こるのです。
どれだけ正確な設計・テストを行っていても、実際にユーザーが使えばいろいろな不具合や、予期せぬ動作に見舞われます。
特にリリース直後はそういった事象が必ず起きるため、対処できるエンジニアを確保しておくことが大切です。
基本的には、開発元とそのまま保守契約を結ぶことが好ましいですが、そうでなくともエンジニアと契約してすぐ動けるようにしておきましょう。
6.リリース後の対応 – サービスの改善
リリース後、一段落ついたらやることは終わりでしょうか?
いいえ、まだまだやることはあります。『サービスの改善』です。
実際リリースした後、ユーザーの反応を見てわかる部分が出てきます。
思ったより利用者が多く強化したほうがいい機能があれば、その一方で予想以上に誰も使わなかった機能等もあるでしょう。
UIももっとわかりやすく出来るかもしれませんし、画像の大きさ・文字の色等、様々な箇所で改善ができるはずです。
更にマッチングサービスであれば、マッチングのアルゴリズムも最適化をしていく必要があります。
一部の利用者にオファーが偏っていないか、利用者はマッチングに満足しているか、やる気のないユーザーとマッチングさせられて失望しているユーザーがいないか、等を数字から確認し、紹介やレコメンドのアルゴリズムを更新していかなければなりません。
なおこれら以外でも、単純にiOSやandroidのバージョンアップへ対応していく必要があります。
『サービスを運営する』ということは、これら更新作業を行うことに他なりません。
利用者に良い体験を与えるためにも、必ず行っていきましょう。
マッチングサービスを運営するには?
『マッチングサービス』は、今大変需要が高まり、急成長している分野です。
ただし、その運営は決して簡単ではありません。
TodoONadaでは、マッチングサービスを低コストに始める方法や、サービスで決めないといけないこと・運用方法等について本ブログでご紹介しています。
各記事をご拝読いただければ幸いです。
あわせて読みたい
マッチングサービス・マッチングアプリ / TodoONada株式会社 AI、IT、クラウドの力を利用して、 企業のビジ...
また本記事でご紹介した内容を含め、各形態でのマッチングサービスを低コストで開発したいなら『マッチングワン』がおすすめです。
『マッチングサービスを開発したいけれど、あまりコストは掛けられない』『必要な機能をしっかり揃えたい』という方におすすめなパッケージとなりますので、ぜひ一度ご相談ください。
TodoONada株式会社 AI、IT、クラウ...
マッチングワンLP / TodoONada株式会社 AI、IT、クラウドの力を利用して、 企業のビジネス・プロダクト、顧...

今回は、マッチングサービスを開発するに当たり、気になる点・重要な点を1つの記事でご紹介します!
開発する際の一連の流れや、必要コスト・開発期間等、これからマッチングサービス事業の立ち上げを検討される方に役立つ情報となっています。
是非ご一読いただき、事業計画を立てる際の参考にされてください。
マッチングサービス開発の流れ
マッチングサービスのシステム開発は、以下のような流れで進んでいきます。
1.ヒアリング・機能の洗い出し
まずは開発会社にお問い合わせください。
一概に『マッチングサービスを作る』といっても、その形態・機能は様々です。
誰をターゲットとしているのか、収益モデルはどのようなものか、競合はどういった工夫をしているのか、その競合とどのように差別化を図るのか……といった点を話し合い、機能の洗い出しや戦略の策定を行います。
なおマッチングサービスのビジネスモデルについては、下記記事もご参照ください。
TodoONada株式会社 AI、IT、クラウ…
マッチングサービスのビジネスモデル 各モデルの利点・欠点 / TodoONada株式会社 AI、IT、クラウドの力を利…先日の記事では、多岐にわたるマッチングサービスの種別についてご紹介しました。そちらを見ていただければ分かる通り
2.要件定義・お見積り
ある程度形が決まったら、次に要件定義を行います。
先ほど洗い出した機能を元に、どのようなインフラやシステム・画面が必要になるのか、どれを設計し、どれを外から持ってくるのか……といった点を決定します。
更に、その要件でサービスをリリースした際、考えられるリスク(セキュリティやクレーム等)を想定し、対策についても検討します。
それらすべてが終わった後、作業量の計算、及び見積もりの作成を行います。
3.開発
見積もりに合意いただければ、契約の後、開発がスタートしますが、
この際気をつけていただきたい点としては『必ず進捗確認を行ってください』
どれだけ綿密に打ち合わせを行ったとしても、形になるに連れ問題点が顕になります。
開発側から見えてくるものもありますし、運営側から見えてくるものもあるでしょう。
そういった問題点はいち早く発見し修正について協議することで、開発の遅延やプロジェクトの炎上を防ぐことができるのです。
最低でも週に一度は打ち合わせを行い、成果物について確認を行いましょう。
4.テスト・リリース準備
開発が完了すれば、次はテストを行います。
システム的なテストや負荷テストももちろん行いますが、発注側として重視したいのはユーザー目線での使用テストです。
『わかりにくいUIになっていないか』『誤解を招く表現となっていないか』といった点を、ユーザーの目線に立ってテストしてみましょう。
また、これと合わせてリリース準備を行います。
広告出稿の準備や、アプリ審査、サポート体制の確立と運用マニュアルの作成、モデレータの教育等、あらゆることを行わなければなりません。
大規模サービスであれば、テスターへの依頼や障害時対応、法務相談窓口の確保等も行いましょう。
リリース・改善
いよいよリリースになりますが、『リリース』は『ゴール』ではなく『スタート』です。
最初からすべてがうまくいくサービスはありません。
ユーザーの離脱箇所や利用状況等を分析し、改善出来る箇所を探します。そうやってPDCAを回し続けることにより、利用者がだんだんと増えて行って大きなサービスになるのです。(この点については詳しく後述します)
マッチングサービスの開発手法・種類

開発には、主に2種類の方法が使われます。『ウォーターフォール』と『アジャイル』です。
ウォーターフォール
1つ1つの工程を着実に終わらせてから、次の工程に進む開発手法を『ウォーターフォール・モデル』と言います。
『滝』を意味する名がついているのは、決して前の工程に戻ることがないことを意味しています。
滝が高いところから低いところに落ち、後戻りすることのない様子からこのような名前がついているのです。
ウォーターフォール開発では、未完成のまま次の工程に進むことがないため、『複雑なシステムでも高い品質を保った開発』が行えます。
また開発がどこまで進んでいるのか一目瞭然なので、『多人数でも進捗管理が行いやすい』といったメリットがあります。
一方で、その不可逆な進み方から『途中の仕様変更が効かない』というデメリットもあります。終盤で良いアイデアを思いついたとしても、前の工程に戻ることが難しいので実装は困難です。
更に、前の工程が終わらなければ次の工程に着手できないため『スケジュールが長期化しやすい』というデメリットもあります。
アジャイル
もう一つの開発手法が『アジャイル・モデル』です。こちらは機能単位で1つずつ開発していく手法になります。
アジャイル開発の場合、まずは優先度の高い機能を作成します。例えばログイン機能・会員登録機能・マッチング機能等です。他の機能は作っていなくとも、テストまで終わらせてしまいます。
そしてそれらが完了したら、次に残った機能を順次開発していくのです。(複数チームが開発する場合は、手分けして開発していきます)
アジャイル開発のメリットは『要件変更にも柔軟に対応出来る』点です。
もし開発途中でもっと良い仕様を思いついたならば、可能な範囲で適用する事ができます。
これは開発後にも言えることで、顧客が必要だと感じたサービスならば、順次追加することが可能です。
一方でデメリットとしては『進捗管理が複雑化』し、結果『開発の長期化や炎上が発生しやすい』点が挙げられます。
機能ごとにバラバラな進捗状態となるため、今どの機能がどこまで進んでいるのか、といった点が把握しにくくなります。
結果スケジュールが破綻し、予定のリリース日に間に合わない、といった事態が生じてしまうのです。アジャイル開発にはそういったリスクもあります。
マッチングサービスの開発環境や言語
マッチングサービスの開発に使う、主要な環境・言語は以下のとおりです。
どの環境・言語を使うかは開発会社によって異なります。また、小規模開発ではWordPressやノーコード開発を行うこともあります。
環境 | AWS、GC、Azure、OCI…等 |
バックエンド | PHP、Python、Ruby、Go…等 |
フロントエンド | JavaScript(Vue、React、Next.js、Nuxt.js、Remix)…等 |
※スマホアプリの場合 | iOS(Swift)、Android(Kotlin)、マルチ対応(ReactNative、Fultter)…等 |
データベース | PostgreSQL系、MySQL系 |
決済代行 | Stripe、Pay.jp、Paypal、各種ペイメント会社…等 |
メールスタンド | SendGrid、MailChimp…等 |
Push通知 | OneSignal、Push7…等 |
マッチングサービスの開発費用
開発時に必要となる費用についてですが、こちらは機能・インフラ・依頼する開発会社によって異なります。
例えば『高機能で数万人規模の利用にも耐えられるマッチングサービスを松』『基本機能のみのマッチングサービスを梅』として、TodoONadaに依頼した場合、おおよそ下記のような規模となります。
なおこちらは『Webサービス』として開発した場合の費用です。また、宣伝費等は含まれていませんのでご注意ください。
プラン | 松 | 竹 | 梅 |
---|---|---|---|
サービス開発費用 | 600万円~ | 400万円程度 | 200万円程度 |
こちらを『スマートフォンアプリ』として開発する場合、費用が上がります。(android・iPhoneそれぞれに対応が必要なため)
その場合の費用感は以下の通りです。
プラン | 松 | 竹 | 梅 |
---|---|---|---|
スマホアプリ開発費用 | 800万円~ | 600万円程度 | 400万円程度 |
なおこれらの費用は、色々な工夫でやすくすることが可能です。
それについては下記記事にてまとめていますので、ぜひこちらもご覧ください。
TodoONada株式会社 AI、IT、クラウ…
マッチングサービスの開発を安く行うには?各手段を解説 / TodoONada株式会社 AI、IT、クラウドの力を利用…ここ数年、様々な分野でマッチングサービスの需要が高まっています。求人、不動産、ビジネス、そして恋愛等において、
マッチングサービスの開発期間
開発期間についてもご紹介します。
松竹梅の違いについては、先程と同じです。
なおこちらは『純粋な開発期間』であり、『必要な素材の準備期間』や『アプリの審査期間』は含んでおりません。またあくまで目安の期間となりますので、あらかじめご注意ください。
プラン | 松 | 竹 | 梅 |
---|---|---|---|
サービス開発期間 | 9ヶ月~ | 6ヶ月程度 | 3ヶ月程度 |
こちらも先程と同様、スマートフォンアプリの場合は開発期間が更に多くなります。
プラン | 松 | 竹 | 梅 |
---|---|---|---|
スマホアプリ開発期間 | 11ヶ月~ | 8ヶ月程度 | 5ヶ月程度 |
開発期間については、下記記事にて詳しく解説しています!
TodoONada株式会社 AI、IT、クラウ…
マッチングサービスの開発期間とは?いつサービスを開始できる? / TodoONada株式会社 AI、IT、クラウドの…先日はマッチングサービスを開発する際の費用感についてご紹介しました。しかしサービスを開始するのに重要なのは、金
マッチングサービスの開発後に行うこと
先ほど『リリース』は『ゴール』ではなく『スタート』と書きましたが、実際マッチングサービスを立ち上げる際、開発中より開発後のほうがやることは多いです。
ここでは、開発後に行うべきこと(開発期間中に準備しておくべきこと)についてご紹介します。
マーケティング
広告展開
マッチングサービスでは広告展開がほぼ必須です。どれだけ良いサービスでも、最初から人が来てくれる事はありません。よって広告展開が必要となります。
WEB広告が一番親和性が高いので、検索広告やSNS、バナー広告、アプリ広告等を検討してください。
場合によっては紙媒体や業界紙への出稿も効果的です。(恋愛系の場合、法令を遵守する必要があります)
SNS
リリース後は、XやInstagram、Facebook等のSNS運用も行いましょう。
SNSは効果がなかなか出にくいので最初は苦労しますが、獲得したフォロワーはそのまま財産となります。
長期的に見れば効果のある施策です。
営業活動
BtoB・BtoCのマッチングサービス(ビジネスマッチング等)では、営業活動も必須です。
是非サービスを使ってもらい、フィードバックを求めてみましょう。
知名度の高い企業に使ってもらえたのであれば、公式サイトへロゴの掲載等も打診してみてください。
代理店との協議
これもBtoB・BtoCのマッチングサービスで効果を発揮する手法です。
マッチングサービスでは『名簿を持っている企業』が大きな力を発揮します。
すでにその分野で多くのつながりを持っている企業へ、代理店契約を打診してみましょう。多数の会員獲得を狙うことができます。
展示会出店
『展示会』と聞くと、工業や飲食といったメーカーの営業手法のように思われるかもしれませんが、『WEBサービス』の展示会も一般的に行われています。
ちょうど現在(執筆時点)行われている『スタートアップジャパン』でも複数のマッチングサービス運営会社が出展しています。
ぜひこういった機会にも積極的に参加してみましょう。
運用保守
サービス維持・保守
機械にメンテナンスが必要なのと同じく、システムも保守をしなければ正常な動作が保証できません。
特にリリースしてしばらくは、エンジニアの稼働時間を確保して保守に当たる必要があります。
こちらのコストはケース・バイ・ケースですが、おおよそ開発費用の3~5%を、月額の保守費用に充てることが多いです。
サーバ利用料
またそれら保守料とは別に、サーバ等の利用料も必要となります。
AWSやGC等を利用するとして、利用者数や負荷等にもよりますが、おおよそ月2万円以上はそれらサーバ利用に掛かると思ってください。
またメールスタンドやPush通知サービスを使う場合は、更に上乗せでコストがかかります。
監視・BAN・通報・開示等の対応
マッチングサービス(特に恋愛系マッチングサービス)では、時に犯罪行為が行われることがあります。
未成年者の登録や、ロマンス詐欺、不適切な言動、誹謗中傷等、悪質なものについては、アカウントの停止や警察への通報等が求められるでしょう。
またそこまでいかずとも、スパムや営業活動、虚偽の情報を入力する……といった行動が行われていないか監視し、適切な対応をする人員が必要です。これらの人件費コストも必要となります。
機能改善
また、機能を改善していくことも必要です。(どれだけ初期に開発費を掛けた大手サービスでも、機能改善を行わない例はありません)
最新トレンドの追従
マッチングサービスには『トレンド』があります。
例えば恋愛系マッチングサービスで言えば、過去に『Tinder』がスワイプによるマッチング操作を導入し、以後それがサービスの主流となりました。
こういったトレンドをうまく捉えるのも、サービスを成功させるコツの一つです。
法令への対応
マッチングサービスの運営元には厳格な法令が課せられており、時に短い期間での対応を求められることがあります。
例えば2008年の『改正出会い系サイト規制法』ではサービス運営元に『生年月日を証する書面の確認』が求められました。
これらの法令を無視した場合は、行政処分によるサービス停止等も考えられますので、確実に対応出来るようにしましょう。
セキュリティ対応
マッチングサービス内でやり取りされる内容は、個人・企業にかかわらず、重要な機密情報です。
よってサービスには厳格なセキュリティ対応が求められますし、クラッカー・ランサムウェアの標的にもなりやすいです。(各国の出会い系サイトが、実際に被害を被り、身代金を求められています)
特に新たに見つかった脆弱性を突く『ゼロデイ攻撃』は大きな脅威となっているため、それらにいつでも対応できる体制作りが必要です。
バージョンアップ対応
前述した『セキュリティ対応』のためにも重要なのが『バージョンアップ対応』です。
『セキュリティ対応』以外にも、バグを直したり、サービスの高速化を図る……といった理由で、日々バージョンアップへの対応は不可欠となります。
万一バージョンアップを行わないまま、情報流出や企業への損害を与えた場合は、裁判で不利になることも考えられます。必ずバージョンアップ対応が行える体制を維持してください。
マッチングサービスを運営するには?
『マッチングサービス』は、今大変需要が高まり、急成長している分野です。
ただし、その運営は決して簡単ではありません。
TodoONadaでは、マッチングサービスを低コストに始める方法や、サービスで決めないといけないこと・運用方法等について本ブログでご紹介しています。
各記事をご拝読いただければ幸いです。
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また本記事でご紹介した内容を含め、各形態でのマッチングサービスを低コストで開発したいなら『マッチングワン』がおすすめです。
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ここ数年、様々な分野でマッチングサービスの需要が高まっています。
求人、不動産、ビジネス、そして恋愛等において、様々な相手と短期間でマッチングできるサービスは、重要な社会基盤としての地位を確立しつつあります。
しかしながら、実際にマッチングサービスを始める際には、開発費用が問題となります。
実際に見積もりを取ってみたら、想定していた額よりはるかに大きな見積もりが出てきた、という例も少なくありません。
今日はそのような『マッチングサービスの開発費用』でお悩みの方のために、安く開発する手段について考察します。
WordPressを使って開発
WordPressは、世界で一番利用されているCMSです。
もともとはブログシステムとして開発されたWordpressですが、オープンソースであることや、プラグインの開発が盛んであることも相まって、現在では掲示板や予約システム、更にはマッチングサービスでも利用されることがあります。
WordPressでマッチングサービスを作るメリット
WordPressで作る場合、確かに『低コストでの開発』を行うことが可能です。
データベースやユーザー登録・カスタムフィールド等の機能があらかじめ備わっているため、それらを利用して開発を行うことができます。
特に『掲載型のマッチングサービス』とは相性が良いと言えます。
掲載に必要な問い合わせフォームや、SNS連携等もプラグインで行えるため、このあたりの開発費用は低コストで済ませることが可能です。
WordPressでマッチングサービスを作るデメリット
一見大変便利なWordpressですが、『中規模・大規模サービスには向かない』というデメリットがあります。
たくさんの人が使うサービスでは、同時に複数の人が操作したとしても不正な処理が行われないよう『原子性』の担保に注意が払われています。
しかしながら、Wordpressではそのような『同時に複数の人が操作する』といった処理は想定されていないため、サービスが人気になるほど多くの不具合が出てしまうかもしれません。
またセキュリティの問題や、高付加に耐えられるか、といった問題も出てきます。よって中規模・大規模なマッチングサービスにWordpressは向かないと言えるでしょう。
なお更に詳しい解説を下記記事で行っていますので、Wordpressでの構築を検討される方は是非お読みください。
TodoONada株式会社 / AI、IT、クラ…
マッチングサービスはWordPressで作れる? / TodoONada株式会社WordPressはオープンソースで作られた、ブログソフトウェア・コンテンツ管理システムです。ただし、その枠組
ノーコード、ローコードを使って開発
もう一つの選択肢は『ノーコード・ローコード』を使って開発する手法です。
ノーコード・ローコード開発とは、『コードを書かずに、あらかじめ用意したシステムを組み合わせる事により、ソフトウェアを作成する』開発方法であり、近年多くのツールがリリースされています。
ノーコード、ローコード開発のメリット
前述した通り、あらかじめ用意されたシステムを組み合わせるため、開発コスト・期間を低く抑えることができます。
更に、その組み合わせる作業を行う人はプログラマでなくとも構わないため、ある程度のセンスが有る人であれば、経営者本人や、デザイナーが組み立てることも可能と言えます。
また多少の内容変更・仕様変更であれば、開発時と同じく簡単な操作で行うことができるため、ここでもコストを削減できます。
ノーコード、ローコード開発のデメリット
ノーコード、ローコード開発では、基本的に『用意された物』しか実装することができません。
用意されていない機能を実装するには、スクラッチと同じかそれ以上の手間がかかることになります。
また、エラーや予期しない動作をした際に原因がつかみにくい、というデメリットもあります。
多くのノーコード・ローコードツールではサーバログやエラーログ等が開示されません。また各パーツのソースコードや設計も開示されていないため、どこが原因でそのような動作が起きたのか、把握に時間がかかることもあります。
更に、ノーコード・ローコードシステム本体に起因するバグだった場合は、サービス本体に修正がかかるまで解決できないこともあります。
こちらも下記記事で詳しく取り扱っておりますので、ぜひご確認ください。
TodoONada株式会社 / AI、IT、クラ…
マッチングサービスをノーコード、ローコードで制作するメリット・デメリットとは? / TodoONada株式会社TodoONadaでは、各種マッチングサービス(恋愛系・不動産・求人)にフォーカスを宛て、必要な機能や開発期間
パッケージを使った開発
次にご紹介するのは『パッケージを使った開発』方法です。
マッチングサービスには数々の形態がありますが、情報掲載・コンタクト・マッチング・コミュニケーション・契約等、おおよそ必要なものは決まっています。
その各機能を揃えたパッケージを利用し、開発を行う手法です。
パッケージ開発のメリット
パッケージ開発では、あらかじめ組んだパッケージを用いるため、スクラッチ開発に比べて、開発コスト・開発期間を短縮することができます。
更にノーコード・ローコードのように用意されたものしか使えないこともありません。パッケージにもよりますが、おおよその場合、新たな機能の追加・カスタマイズを施すことができます。
そして各パッケージは他のマッチングサービスでも利用されているため、バグや不具合が起こりにくい、といったメリットもあります。
どういったサービスでも、実際のリリース後に不具合は見つかるものですが、他のサービスで利用された実績を持つパッケージであれば、そのあたりもクリアされていることでしょう。
TodoONadaのマッチングサービス開発パッケージ、『マッチングワン』もご検討ください。
TodoONada株式会社 AI、IT、クラウ…
マッチングワンLP / TodoONada株式会社 AI、IT、クラウドの力を利用して、 企業のビジネス・プロダクト、顧…
パッケージ開発のデメリット
パッケージ開発のデメリットはさほど多くありません。
強いて言えばWordPress・ノーコードローコード開発よりもコストはかかります。
しかしそれもミニマムな規模における話であり、カスタマイズや機能追加等を行った場合、パッケージ開発と変わらないぐらいのコストがかかることもあります。
よって中規模のマッチングサービスを開発する場合、パッケージ開発が一番コストと成果物のバランスが良くなります。
フルスクラッチで0から開発
上記のどれにも当てはまらない、0から作る開発のことを『スクラッチ開発』と呼びます。
もちろん細かな箇所では、既存のものを取り入れることもありますが、基本設計や各機能はすべて0から設計を行い、構築していく形になります。
フルスクラッチ開発のメリット
スクラッチ開発のメリットは、何と言っても自由度の高さです。
どこにどのパーツを配置するかはもちろん、どういった情報を取り扱いたいのか、画面遷移はどのように行い、どういう見せ方をするのか、それらすべてにおいて自由に決定することができます。
そしてこれらの調整はリリース後も可能です。
各種利用データから、ユーザーが離脱したり戸惑ったりしている箇所を特定したならば、その部分を改善することで利用継続率を向上させることができます。
更にマッチングサービスであれば、マッチング相手の表示アルゴリズムや、オススメのマッチング相手の表示パターンを日々調整していかなければなりません。
そのような調整も、スクラッチ開発であれば思いのまま調整ができるでしょう。これはサービスの質を向上させるにあたって大きなメリットです。
フルスクラッチ開発のデメリット
そのような力強いスクラッチ開発ですが、万能ではありません。
スクラッチ開発はとにかく『コストと時間がかかる』のです。
すべてを0から作る場合、開発に多くの人員を割く必要があります。それも誰でも良い訳ではなく、プロジェクトマネージャーやバックエンドエンジニア・フロントエンジニア等、専門知識をもったエンジニアが多数必要です。
そしてその開発も、ただ時間を掛ければ出来るものではなく『設計にミスはないか』『その仕様で問題が無いか』何より『サービスとして高い質を提供できるか』、といった検証を何度も行いつつ、開発を進める必要があります。
現在、これらのエンジニアを獲得する競争が激しくなっており、人件費は高くなる一方です。
よってスクラッチで開発するのであれば、それ相応のコストと時間を覚悟しなければなりません。
補助金を利用した開発も視野に
最後に『マッチングサービス開発に使える補助金』についてもご紹介したいと思います。
補助金の種類にもよりますが、『Wordpress』『ノーコード・ローコード』『パッケージ』『フルスクラッチ』いずれの開発手法でも使える補助金が存在します。
よってマッチングサービスを開発するのであれば、必ず『使える補助金が無いか』という点を確かめて見ましょう。
ひょっとしたら通常の1/3の費用で開発ができるかもしれませんし、その分機能を拡充したり、宣伝費にコストを割くことが出来るかもしれません。
マッチングサービスで使える補助金については、下記記事に詳しく掲載しています。
本件については是非こちらもご確認ください。
https://todoonada.co.jp/?p=14630
マッチングサービスを運営するには?
『マッチングサービス』は、今大変需要が高まり、急成長している分野です。
ただし、その運営は決して簡単ではありません。
TodoONadaでは、マッチングサービスを低コストに始める方法や、サービスで決めないといけないこと・運用方法等について本ブログでご紹介しています。
各記事をご拝読いただければ幸いです。
あわせて読みたい
マッチングサービス・マッチングアプリ / TodoONada株式会社 AI、IT、クラウドの力を利用して、 企業のビジ...
また本記事でご紹介した内容を含め、各形態でのマッチングサービスを低コストで開発したいなら『マッチングワン』がおすすめです。
『マッチングサービスを開発したいけれど、あまりコストは掛けられない』『必要な機能をしっかり揃えたい』という方におすすめなパッケージとなりますので、ぜひ一度ご相談ください。
TodoONada株式会社 AI、IT、クラウ...
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マッチングサービスを事業としてこれから始める方、もしくは今の事業を拡大するにあたり、マッチングサービス事業を検討しておられる方に、ぜひ検討していただきたいことがあります。
それは『補助金・助成金の活用』です。
『補助金を受け取れる企業はごく一部だ』と思っておられる方もいらっしゃいますが、そのようなことはありません。
むしろ中小企業の6割が補助金を利用しているといったデータも存在します。
今回はマッチングサービスの開発に使える補助金についてご紹介します。
それぞれ額や対象が異なっているため、ぜひご自身が当てはまる補助金を探してみてください。
※なお今回の記事は2024年度の各補助金概要を元に解説しています。2025年度にはまた変更が加わるかもしれないためご注意ください。
小規模事業者持続化補助金
最も採択数が多く、小規模事業者にとって使いやすい補助金が『小規模事業者持続化補助金』(通称:持続化補助金)です。
補助金名 | 小規模事業者持続化補助金 |
---|---|
補助上限額 | 50万円〜200万円(要件により異なる) |
補助率 | 2/3(賃金引上げ枠のうち赤字事業者は3/4) |
補助対象 | 常時使用する従業員数が”商業・サービス業(宿泊業、娯楽業を除く) “の場合5人以下 |
マッチングサービス事業で認められる費用 | マッチングサービスの企画・開発 |
注意点 | 申請書内文章の作成・提出・商工会議所等の審査が必要 |
※2024年度の要項に基づく
まず補助上限額についてですが、こちらは『50万円〜200万円』となっています。
大きく開きがありますが、通常枠の場合50万円までの補助。賃金引上げ枠・卒業枠・後継者支援枠・創業枠の要件を満たせば、200万円までの補助が受けられます。
そして補助率は『2/3』です。
この補助率というのが少しわかりにくいかもしれませんが、
例えば“150万円”で補助対象事業を行った場合、補助金として戻って来るのが2/3である”100万円”、
あとの”50万円”は自己負担になります。(また消費税も自己負担になります)
なお補助事業自体は、300万を超えても構いません。ただしその場合も補助上限は200万円(通常枠ならば50万円)になるのでご注意ください。
補助対象は『常時使用する従業員数が、商業・サービス業(宿泊業、娯楽業を除く) “の場合5人以下、それ以外の業種は20人以下であること』とされています。
※”常時使用する従業員”の定義については、非常に細かいのでこちらからご確認ください。(PDF)
もしオーバーしている場合は、残念ながら申請が不可能ですので、IT補助金やものづくり補助金の利用を検討されてください。
ちなみに個人事業主の申請は全く問題有りません。
また『マッチングサービス事業で認められる費用』としては『企画・開発費』『ウェブサイト制作費』『サービス向上のための広報活動費』が認められます。
注意していただきたい点としては『ウェブサイト制作費』『サービス向上のための広報活動費』は単体としての利用が認められていません。
これはどういう事というと、例えば『マッチングアプリ自体はすでに開発済だが、その広報費や宣伝のためのHP作成費を補助金として賄いたい』というケースでは、審査が通らないということです。
(ただしWEBサイト上でマッチングサービスを1から立ち上げる場合は、開発費用になるため問題ないかと思われます。念の為商工会議所に相談されてください)
IT導入補助金
従業員5人以上の中企業におすすめなのが『IT導入補助金』です。
こちらは大企業でなければ利用ができるため、売上が数十億あるような企業でも申請が可能です。
補助金名 | IT導入補助金 |
---|---|
補助上限額 | 50万円〜450万円(要件により異なる) |
補助率 | 通常枠は1/2、インボイス枠はおおよそ2/3 |
補助対象 | 資本金・従業員規模が規定された規模を超えないこと |
マッチングサービス事業で認められる費用 | ITツールとして登録されたマッチングサービスパッケージ |
注意点 | 登録されたITツール以外の申請不可 |
※2024年度の要項に基づく
まず補助上限についてですが、こちらは『50万円~450万円』となっています。
ただし申請枠によっては150万円までしか申請できないこともありますし、後述する『ITツール』の登録された金額によっては、更に低い上限額になることもあります。(後ほど詳しく扱います)
補助率については『通常枠は1/2、インボイス枠はおおよそ2/3』となっています。
インボイス枠については、50万円未満の部分が3/4(小規模事業者は4/5)補助されるという、大変ややこしい計算が必要になるのですが、おおよそ2/3補助されると思っておけば問題有りません。
※詳しく算出したい方はこちらをお使いください
補助対象は『中小企業・個人事業主』が対象となります。
中小企業の定義としては『資本金・従業員』の上限が決められているため、そちらをご確認いただければと思います。
なおここで注意していただきたい点としては、企業規模が補助対象に収まっていたとしても『納税証明書が発行できない』ために、申請が不可となることがあります。
設立して1期が経ち、法人税を収め、納税証明書が出せる状態にならなければ、申請ができませんのでご注意ください。
そしてマッチングサービス事業で認められる費用についてですが、こちらは『ITツールとして登録されたマッチングサービスパッケージ』でしか使うことができません。
たとえば『知り合いのシステム会社にスクラッチで作ってもらおう』といった場合、IT補助金を申請することはできません。あくまでIT補助金のツールとして登録されたパッケージを通して、マッチングサービスを開発する場合のみ使用することができます。
また、補助額もITツールであらかじめ決められた額の範囲内で設定されます。
なおTodoONadaの『マッチングワン』はITツールとして登録されたソフトウェアです。
IT補助金の利用が可能ですので、検討しておられる方は是非ご相談ください。
ものづくり補助金
持続化補助金より上限額が高く、IT補助金より自由に使える補助金、それが『ものづくり補助金』です。
補助金名 | ものづくり補助金 |
---|---|
補助上限額 | 750万円〜3,500万円(製品・サービス高付加価値化枠・要件により異なる) |
補助率 | 1/2~2/3 |
補助対象 | 中小企業・個人事業主 |
マッチングサービス事業で認められる費用 | システム構築費、システム購入費、クラウドサービス利用費、外注費、技術導入費、広告宣伝費等 |
注意点 | 補助金の趣旨に沿った、革新的な機能が必要 |
※2024年度の要項に基づく
ものづくり補助金では、企業規模や応募する枠によっては、3,500万円と巨額の補助金をもらうことが可能です。
ただし、ものづくり補助金の趣旨に則った事業でなければなりません。
中小企業・小規模事業者等が今後複数年にわたり相次いで直面する制度変更(働き方改革や被用者保険の適用拡大、賃上げ、インボイス導入等)等に対応するため、中小企業・小規模事業者等が取り組む革新的な製品・サービスの開発、生産プロセス等の省力化を行い、生産性を向上させるための設備投資等を支援します。
https://portal.monodukuri-hojo.jp/common/bunsho/ippan/18th/公募要領_18次締切_20240408.pdf
この通り『革新的な製品、サービスの開発』でなければなりません。
よってすでに存在するサービス・ありふれたサービスの開発事業計画を申請したとしても、恐らく採択される可能性は低いでしょう。
また、上限額は高く設定されていますが、高い費用を要求する際にはそれなりの根拠が求められます。
更に、採択されたとしても『補助事業期間』内に全ての開発を行わなければならないため、あまりに高機能なアプリやサービスは作るのが難しいとも言えるでしょう。
とは言え、文字通り『革新的なマッチングサービス』ならば、大きなプロジェクトでも補助金を使うことができます。またIT補助金と違い、スクラッチでの開発でも補助金を使うことができます。可能ならば交付のチャンスを逃したくない補助金と言えます。
補助金早見表
ここまで解説した内容を下記表へまとめました。
補助金名 | 小規模事業者 | IT導入補助金 | ものづくり補助金 |
---|---|---|---|
補助上限額 | 50万円〜200万円(要件により異なる) | 50万円〜450万円(要件により異なる) | 750万円〜3,500万円(製品・サービス高付加価値化枠・要件により異なる) |
補助率 | 2/3(賃金引上げ枠のうち赤字事業者は3/4) | 通常枠は1/2、インボイス枠はおおよそ2/3 | 1/2~2/3 |
補助対象 | 小規模事業者 | 中小事業者 | 中小企業・個人事業主 |
マッチングサービス事業で認められる費用 | マッチングサービスの企画・開発 | ITツールとして登録されたマッチングサービスパッケージ | システム構築費、システム購入費、クラウドサービス利用費、外注費、技術導入費、広告宣伝費等 |
注意点 | 申請書内文章の作成・提出・商工会議所等の審査が必要 | 登録されたITツール以外の申請不可 | 補助金の趣旨に沿った、革新的な機能が必要 |
※2024年度の要項に基づく
マッチングサービス開発で補助金を利用する際のよくある質問
補助金を利用するにあたって注意したい点や、間違えやすい点についてご紹介します。
他にも、補助金でマッチングサービスやシステム開発を行う上で不明な点は、お問い合わせいただければと思います。
すでにスタートしているプロジェクトへ補助金を使うことはできますか?
いいえ、基本的に事業がスタートできるのは、補助金の交付決定を受けてからとなります。
すでにあるサービスや、開発がスタートしているサービスに補助金を使うことはできませんのでご注意ください。
1つのアプリ開発に2つの補助金を使うことはできますか?
いいえ、基本的に1つの事業へ2つの補助金を使うことはできません。
たとえ用途が違ったとしても、別事業である必要があります。
恋愛系マッチングサービスへ補助金を使うことはできますか?
各補助金で明示されている『申請不可事業者』の中には『インターネット異性紹介事業』等の項目はないため、申請は可能かと思われます。
昨今では行政と恋愛系マッチングサービスの提携も報道されているため、採択される可能性も十分にありえます。
申請から補助金の入金までどれぐらいの期間が掛かりますか?
補助金には各申請期間があり、その期間内でしか申請ができません。
更に、申請締め切りから交付決定日・事業実施期間・報告・審査を経て補助金が振り込まれるため、約半年ほどの期間が必要となります。
マッチングサービスを運営するには?
『マッチングサービス』は、今大変需要が高まり、急成長している分野です。
ただし、その運営は決して簡単ではありません。
TodoONadaでは、マッチングサービスを低コストに始める方法や、サービスで決めないといけないこと・運用方法等について本ブログでご紹介しています。
各記事をご拝読いただければ幸いです。
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また本記事でご紹介した内容を含め、各形態でのマッチングサービスを低コストで開発したいなら『マッチングワン』がおすすめです。
『マッチングサービスを開発したいけれど、あまりコストは掛けられない』『必要な機能をしっかり揃えたい』という方におすすめなパッケージとなりますので、ぜひ一度ご相談ください。
TodoONada株式会社 AI、IT、クラウ...
マッチングワンLP / TodoONada株式会社 AI、IT、クラウドの力を利用して、 企業のビジネス・プロダクト、顧...

マッチングサービスの事業を計画するにあたって、最大の心配事は『ユーザーが集まるだろうか』という点だと思います。
例え自分のアイデアに自信があったとしても、結果は蓋を開けてみないと分かりません。時にはその不確実性に戸惑いを感じ、事業へ踏み切れない人もいるでしょう。
しかしそれは現在不動の地位を確立しているような大手サービスでも同じです。彼らも、悩みながら計画を建て、ときに成功し、ときに失敗しながら今の形へたどり着きました。
本日はそのような『マッチングサービスの開発秘話』をご紹介します。
Pairs 徹底して『新規会員獲得』に集中した戦略立案
現在マッチングアプリのシェア率で首位に立っているのが『ペアーズ』というサービスです。2012年に事業を開始したこのマッチングサービスは、現在では2000万人を超えるユーザーを獲得しています。
実はペアーズを開発した『株式会社エウレカ』は、もともとスマホ用アプリケーションの受託開発や、Web広告の代理業を行っていました。
なので仲介業のノウハウや、マッチングサービスとしての会員土壌は一切持っていなかったのです。
では何故ペアーズが成功したのかと言えば、それは徹底的に『新規会員数獲得』へ的を絞った戦略立案でした。
例えば以下のような記述があります。
マッチングサービスは、ヒトやモノの母数が多くないと成立しない。これは原則中の原則です。なので、会員数をリリース直後の最重要KPIに設定しました
初月の広告費には約200万円くらい割きましたね。2~3ヶ月目には800万円、4ヶ月目は1,200万円でした。広告運用開始から半年も経たない段階で1,000万円を超える規模での出稿になりました
『新規会員獲得のために広告費を惜しみなく使う』 『ITリテラシーの高い人だけでなく、それより圧倒的に数が多いローリテラシーの人を取り込む』といった施策により、シェア1位の座を獲得出来たことがわかります。
マッチングサービスの王道とも言える戦略を、最初に確立したサービスです。この開発秘話は是非とも読んでみてください。
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Omiai『安全安心なサービスであることを多くの人に伝えたかった』
もう一つ日本で有名なサービスでいえば『Omiai』があります。
『Omiai』の特色はなんといっても『結婚を見据えた利用者が多い』ところにあり、現在は行政とも組んで結婚支援事業を推進しています。
しかし『Omiai』がリリースされた2012年は、まだまだ『出会い系サイト』が主流で、『アプリで合う』ことにリスクや後ろめたさを感じる人も少なくない頃でした。
そのようなイメージを払拭すること、そして安心してサービスを使ってもらうために、数々の施策を行っています。
当時はまだマッチングアプリという市場がなかったので、運営側への不信感がとても強かったんですよね。
それをできるかぎり払拭したいという想いから、本名で登録しているFacebookアカウントとの連携を必須にして、あえて出会い系のイメージとは正反対の「Omiai」(お見合い)というサービス名にしました。
Omiaiでは、“真面目な恋愛”というサービスの純度を守るために、真面目な目的でない人が居づらい空気をつくることを徹底しているんです。
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ユーザーの体験を良くするために、どのような点へ気を配っているのか、大変参考になる開発秘話と言えます。
また『Omiai』の創業者である宮本邦久氏は、現在エンジェル投資家として名を馳せていますが、『Omiai』創業時には資金調達のため数々の苦労があったようです。
そのあたりの創業秘話も大変おもしろく、参考になる部分があるので、是非読んでみてください。
M&A BANK
1部上場、あのマッチングアプリの生みの親が登場!|Vol.223実は過去にちょっと悲しいご縁も…―――ビジネスを成長させるための売却・買収を当たり前に。気軽に楽しめて役に立つ、経営者のためのM&A情報メディア「M&A BANK」M&Aを検討中…
note(ノート)
ランチタイムの出会いが1億円の調達に。Omiai創業者が語るIVSのすごさ|IVS公式アカウント #IVS2024婚活中の人ならほとんどが知っているマッチングアプリ「Omiai」。運営する株式会社ネットマーケティングは、主力サービス「Omiai」のサービス開始から5年で上場企業となり…
ランサーズ『企画は通らず、9割の人にうまくいかないと言われた』
次はクラウドソーシングについて見てみましょう。
現在クラウドソーシングの代表格である『ランサーズ』の開発秘話は、大変興味深いものです。
ランサーズは代表の秋好陽介氏が、もともとニフティで働いていた時期に思いついたビジネスだったそうですが、最初に企画を提出したところ『企画は通らず、9割の人にうまくいかないと言われた』とのことです。
その後夢を諦めきれず2008年に起業、しかし創業メンバーは弟さんの秋好聡氏と二人だけ。当時はとにかく限界が来るまで開発をする日々で、マウスに穴が空いたそうです。
その後、東日本大震災等を契機にユーザーが増え、社内の人員も30人~50人と多くなりましたが、それでも全く安定したとは言えませんでした。
社内の規模が大きくなるにつれ、意思疎通の問題が発生。
経営陣と社員の軋轢や、営業・運営部署と開発部署のディスコミュニケーション等、いくつもの問題が発生したそうです。
しかしそれらの危機を乗り越え、現在のランサーズはフリーランスなら誰でも知るサービスとなっています。
例えクラウドソーシング事業でなくとも、いずれ事業の規模が大きくなれば皆通るかもしれない問題について、触れられています。経営者にとって非常に参考となる開発秘話です。
起業ログ
ランサーズは社員30~50人の壁をどう乗り越えた|創業メンバー 秋好聡 – 起業ログランサーズを創業時から支えてきた、代表、秋好陽介氏の弟、秋好聡氏。2013~4年、社員30~50人の壁に立ち向かったランサーズはいかにしてその壁を乗り越えたのか。 当時の苦…
IT/WEB/ゲームの求人・転職エージ…
ランサーズ CTO 横井氏&プロダクト開発部副部長 秋好氏エンジニア対談(左から)CTO 横井氏、プロダクト開発部副部長 秋好氏日本最大級のクラウドソーシング「Lancers」を中心に、デジタルマーケティング支援、地方創生など、多角的にサービス…
GeeklyMedia(ギークリーメディア)
【前編】ランサーズ株式会社 ~僕らはオープン ・タレント・プラットフォームを創る~ | GeeklyMedia(ギー…「ありがたいことに『ランサーズってオンラインの仕事マッチング(クラウドソーシング)事業をやっている会社だよね』とよく声をかけていただきます。実はそれ、過去の話な…
Airbnb 資産無し・借金300万円から世界的事業へ
『マッチングサービスのサクセスストーリー』として最も有名なのは、何と言っても『Airbnb』でしょう。
『空き部屋をシェアする』ことで世界的に知名度があるこのサービスは、もともと自分たちのアパートにエアベッドを置いたことから始まりました。
とは言え、最初から『空き部屋をシェアする』サービスとしてスタートしたのではなく、はじめにスタートしたのは『ルームメイトのマッチングサービス』だったのです。
しかしこれは上手くいきませんでした。次に考えたのが『イベント向けのエアベッドを提供する』サービスでしたが、これも失敗に終わりました。
その後もいくつかアイデアを試した後、ようやくたどり着いたのが現在の形のAirbnbなのです。
なお、こういったサービスを作る人といえば、実家が太くて資産も持っている人を想像しがちですが、Airbnbの創設者はそのようなプロフィールとは真逆です。
”両親はソーシャルワーカーで薄給、銀行にあったお金はたった1,000ドル、カードの借金が3万ドル、おまけに投資家からの資金調達はすべて断られる”という、とても成功できそうにない状況です。
ではそのような状況から、いかにして世界的なサービスへ繋がったのでしょうか?
単なる読み物としても非常に面白い創業秘話です。ぜひご一読ください。
カタパルトスープレックス
Airbnbの誕生と成長|借金から3兆円企業への道、そして現在 – カタパルトスープレックスAirbnbは日本では「エアビー」という愛称までついて、それなりに知られる存在になってきました。そして、スタートアップを目指している人にとって、Airbnbがどのように生ま…
失敗談:マッチングアプリ個人開発したら逮捕されかけた話
ここまで成功談を語ってきましたが、成功例より何倍も数が多いのは失敗例です。そして『成功例は再現性が無いが、失敗例は再現性がある』という説もあります。
特に今回ご紹介するこの例は、気をつけることができる点です。
Zenで公開されている記事の筆者『しょーへー』さんは、『自分の出会いを増やしたい』という想いから、自分の通っている大学限定のマッチングアプリ『Sinder』を作りました。
それだけ聞けば、まるでFacebook創設者ザッカーバーグのサクセスストーリーのようですが、
現代でそれを行おうとした場合、数々の法律的な問題が発生するのです。
詳しい問題については記事内を見ていただければと思いますが、皆さんもマッチングサービス計画時には、関係法令をしっかり調査してください。
Zenn
失敗談:レンタル商品のマッチングサイトはなぜ失敗したのか
もう一つ失敗談をご紹介しましょう。
こちらは『レンタルMALL』というレンタル商品のマッチングサイトプロジェクトの失敗談です。
記事内を見ていただけるとわかるのですが、このプロジェクトは単なる思いつきではなく、しっかりと資料も作成されており、コンセプトにも説得力があります。
実際、企画書は好評で、経営革新計画の承認も降りたそうです。
そしてこの方はエンジニアであり、自分の想像する機能を実装する技術もありました。
大変良い条件が揃っているように思えますが、しかしそれでも確実な成功は保証されません。
詳しい失敗要因は記事を読んでいただければと思いますが、下記の点は非常に感銘を受ける点です。
今考えたらわかるのですが、こういう場合は一旦、細部の気になる部分には目をつむり、 まずはベータ版として基本的な機能ができた段階でリリースを行ってユーザーの反応を見ながら必要な改善を随時行っていくアジャイルの開発手法でやったほうがベストだったということです。
Web Company – (株)桑原敬事務所 |…
【失敗事例】レンタル商品のマッチングサイトはなぜ失敗したのか | Web Company – (株)桑原敬事務所当社では過去にいくつかの失敗を経験しています。とくに、自社メディアとして立ち上げたレンタル商品のマッチングサイトのプロジェクトは大失敗しました。反省を踏まえご紹…
成功談は世に多く出てきますが、失敗談はなかなか語られることがありません。しかし得られる教訓は失敗談のほうが多いでしょう。マッチングサービスを立ち上げる方には、是非読んでほしい記事です。
マッチングサービスを運営するには?
『マッチングサービス』は、今大変需要が高まり、急成長している分野です。
ただし、その運営は決して簡単ではありません。
TodoONadaでは、マッチングサービスを低コストに始める方法や、サービスで決めないといけないこと・運用方法等について本ブログでご紹介しています。
各記事をご拝読いただければ幸いです。
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ここまで『不動産系マッチングサービス』や『求人・転職型マッチングサービス』についてご案内してきましたが、今回は『マッチングサービス』として一番代表的なサービス『恋愛系マッチングサービス』についてご紹介します。
『恋愛系マッチングサービス』に求められる機能やコストは、一見シンプルで簡単に作れるように見えるかもしれませんが、実は他のマッチングサービスに比べても複雑で、必要とされる機能も多いです。
今回はその点について詳しく解説したいと思います。
必要な機能
まず恋愛系マッチングサービスに必要とされる機能についてご紹介します。
年齢認証
これはとても大切な機能です。なぜなら、この機能がなければ法令に違反し、サービスを開始出来ないからです。
『出会い系サイト規制法』という法律が有り、出会うことを目的とするサービスや、連絡先を交換するサービスでは、未成年を参加させないよう対策を講じることが求められています。
それも、単に『未成年ですか? Y/N』と選ばせるだけでは駄目です。免許書もしくはそれに類する書類で確認を取るか、もしくはクレジット決済を行わせることで、明確に未成年者が利用できないよう対策しなければなりません。
なおこの他にも恋愛系マッチングサービスには様々な規定があるため、サービスを開発する前に事細かくチェックを行ってください。
レコメンド機能
ユーザーに対して、おすすめの相手を紹介する機能です。
これは単に近くにいる相手を表示することもできますが、それよりもユーザーのプロフィールや好みの設定等から候補者を選出するほうが、ユーザーに良い体験をもたらす事ができるでしょう。
多くのマッチングサービスは、この精度を日々調整し最適化を図っています。
ブロック機能・通報機能
サービスを利用してくれるのが、良い人ばかりとは限りません。残念ながら粗野な言動をする人や、恋愛以外の目的(詐欺・勧誘等)にアプリを用いる人もいます。
これらの機能は後回しで良いと思うかもしれませんが、AppStoreのレビューガイドラインでは下記のように規約が定められています。
ユーザ生成コンテンツを含むアプリでは、知的財産の侵害や匿名のいじめなどを含む、特殊な問題が生じることがあります。悪用を防ぐため、ユーザー生成コンテンツやソーシャルネットワーキングサービスを含むアプリは以下を備えている必要があります。
・不適切な内容がアプリに投稿されることを防ぐ手段
・ユーザーが不適切なコンテンツを報告し、それに対して迅速に対応することができる仕組み
・不適切な言動を行うユーザーをブロックする機能
・ユーザーがすみやかに連絡できる、デベロッパの連絡先情報
https://developer.apple.com/jp/app-store/review/guidelines
よってアプリには最初からこれらの機能が備わっている必要があります。
それでなくとも、『快適なマッチングの場を提供する』という趣旨を考えれば、この機能は必須です。
SMS認証
先程も述べた通り、マッチングサイトを利用するのは善良な人ばかりでは有りません。
そういった人をブロック機能や、強制退会で排除したとしても、またアカウントを作り戻ってきてしまう可能性があります。
その対応策として『SMS認証』が効果的です。
ユーザー登録の際、SMS認証を挟むことにより、一人が複数のアカウントを保持する可能性をぐっと減らすことが出来ます。
もちろん制度上一人で複数のSMS番号を保有することは可能ですが、それにはコストと手間がかかりますし、SMSの番号を取得する際には身分証の提出が義務付けられているため、本人確認が用意です。これは悪質ユーザーに対する抑止力となります。
メッセージ・コミュニケーション機能
またマッチングした相手と、コミュニケーションを取れるようにすることも必要です。
基本的にはチャット機能となりますが、スタンプ機能や、画像を送るようにしたい場合もあるでしょう。
いずれにせよこの機能も単純な実装では済みません。運用にもコストがかかるので、この分の見積もりを維持費に入れておく必要があります。
(なお、音声通話の実装も不可能ではありませんが、あまり有効的な施策ではありません。詳しくはこちらを参照してください)
メール・PUSH通知
そしてメッセージが来た時や、新たなマッチングが成立した際等、ユーザーに通知する機能が必要です。
通知方法はメールやプッシュ通知が考えられますが、いずれもコストがかかるので、先ほどと同じくこちらもコストに加える必要があります。
恋愛系マッチングサービスの開発費用

このように多数の機能が必要な恋愛系マッチングサービスですので、開発費用もそれなりの金額が掛かります。
特にアプリ形式でサービスを提供する場合、『Android版』と『iOS版』の2つを作らなければなりません。
Androidなら『Kotlin』、iOSなら『Object-C』や『Swift』での開発となるため、別途費用が掛かります。
(『Flutter』や『ReactNative』といった環境を使えば、1つのコードで2種のアプリを作成することも可能です。しかし未だ完全に動作するとは言い難いため、別途に作ったほうが堅実でしょう)
目安としてはおおよそ『500万円~』の費用が基本的に掛かります。更にそこから、AIマッチングや通話機能といったものを付ける場合は『1,000万円』ほどの開発費が必要となるでしょう。
運用・保守費用
これにもそれなりの額が必要となります。
まずマッチングサービスを運用するためのサーバ費用が必要です。これは月額固定ではなく、スケーラブルなクラウドサーバに搭載することで、ユーザーの増加に対応できるようにします。
更に運営費用も必要です。不適切なやり取りがなされていないか、悪質なユーザーが活動していないか監視し、日々対応を行います。
それだけでなく、システムの不具合で誤った動作が起きていないかも監視が必要です。
そして先程少し触れましたが、チャット等のコミュニケーションツールや、SMS・プッシュ通知等の通知機能、SMS認証や本人確認機能等にもコストが掛かります。
これらをひっくるめて計算した場合、最低でも20万円~のコストが毎月掛かることでしょう。なおこれは最低金額であり、一般的には50万円~のコストを運営会社は支払っています。
マーケティング費用
そして忘れてはならないのがマーケティング費用です。
残念ながらどれだけいいアプリを作ったとしても、宣伝を掛けなければ誰も使ってくれません。
そして恋愛系マッチングアプリ特有の点として『適切なマッチングをした人は、基本的にサービスを退会します』
よって軌道に乗るまで広告を出せばそれで良い……という訳ではなく、宣伝をし続ける必要があるわけです。
更に重要な点として『恋愛系マッチングサービスは、ネット広告費が非常に高い』傾向にあります。
先程も述べたように、この事業は特性として広告を出し続ける必要があるのですが、それは大手サービスも同じなのです。
よってネット広告の場合は、1つの広告枠を大手サービスと奪い合う形となります。1クリックが数百円、時には千円を超えることも珍しく有りません。
実際問題としてどの程度の費用をかけるかは、対象の規模や期待値にもよりますが、
一例としてPairsの戦略を見ると、初月に200万円、2~3ヶ月目には800万円、4ヶ月目は1,200万円もの広告費を掛けたとのことです。
必ずしもこの規模の出稿が必要になるわけでは有りませんが、これらサービスと対抗しなければならないことを覚悟してください。
アプリ申請
また、アプリの製作が完了した後は審査に掛ける必要があります。
『AppStore』、及び『GooglePlay』の審査です。
この点についても気をつけてほしい点があります。それは『恋愛系マッチングアプリの審査は厳しい』という点です。
前述したとおり、年齢制限やブロック機能が適切に実装されているか、規約やUIに不適切な箇所がないか(一目でわかる部分だけでなく、文字の大きさ・ボタンの大きさまで指摘されます)、課金機能はストアのガイドラインに則した形となっているか、細かくチェックされます。
更に『AppStore』ではアプリに革新性が求められます。
すでに飽和状態にあるカテゴリには、何らかの革新性がなければ通らないのです。なので過去のデートアプリと何が違うのか、しっかり分かる形でアプリを作り、提出する必要があります。
これらの審査を通すのは、アプリ審査に慣れている会社でも難しい場合があります。是非審査サポートの会社に依頼することも視野に入れてください。
スケジュール
マッチングアプリの計画・構成・開発期間には、ミニマム構成だとしても最低半年ほど期間が必要です。
更に機能追加や、届け出の提出・アプリ審査期間・マーケティング等も考えると、1年程かかることも珍しく有りませんので、なるだけ早めにご相談いただくことを推奨いたします。
なお、パッケージやノーコード等を使うことにより、開発期間を短縮することも可能です。この場合ですと最短3ヶ月程でサービスをリリースすることが出来ます。
最初に始めるならサイトで始めるもあり
ただし、全てにおいてこの規模の金額やコストが掛かるわけでは有りません。
例えば機能を絞り、マッチングワンのようなパッケージを用いることで、WEBサイト上で限定的にサービスを開始するのであれば、もっと低い予算で開始することが可能でしょう。
それでも需要を確認するには十分と言えます。アプリで本格運用するのは、需要が確認できてからで構いません。
またTodoONadaであれば、マッチングアプリの開発・運営に関する豊富なノウハウを持っています。初期段階から本格展開まで、各フェーズに応じた最適な戦略や実装方法についてアドバイスが可能です。
まずは一度ご相談いただき、どのような戦略でマッチングサービスを展開するのが良いか、打ち合わせいただければと思います。
コスト効率の良い立ち上げや、ユーザーニーズに合わせた機能開発など、より効果的なサービス展開について提案させていただきます。
マッチングサービスを運営するには?
『マッチングサービス』は、今大変需要が高まり、急成長している分野です。
ただし、その運営は決して簡単ではありません。
TodoONadaでは、マッチングサービスを低コストに始める方法や、サービスで決めないといけないこと・運用方法等について本ブログでご紹介しています。
各記事をご拝読いただければ幸いです。
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また本記事でご紹介した内容を含め、各形態でのマッチングサービスを低コストで開発したいなら『マッチングワン』がおすすめです。
『マッチングサービスを開発したいけれど、あまりコストは掛けられない』『必要な機能をしっかり揃えたい』という方におすすめなパッケージとなりますので、ぜひ一度ご相談ください。
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マッチングサービスというものは多岐にわたりますが、ネットを使ったものは大きく2つに分けることができます。
それは『ブラウザ上で使うことのできるサービス』と『アプリで使うサービス』です。
先に結論を述べると、この2つに『どちらが良い』という決定的な解答はありません。マッチングサービスの形態は色々あるので、ケースバイケースで解答は変わるからです。
しかし、1つ1つのサービスに目を向ければ、『どちらが良いか』という問いに必ず解答が存在します。
今回はその点についてご紹介します。
サイトとアプリの基本的な違い
まず最初に『サイト』と『アプリ』で何が違うのか、その点から整理しましょう。
サイト上のサービス
サイト上でマッチングサービスを開きたい場合は、システムをサーバに用意し、ドメインと紐づけさえしてしまえばサービスを開始することができます。
種別によっては法律に従って届け出を出す必要がありますが、それ以外の許可は必要ありません。
アプリ上のサービス
まずシステムとしてのアプリを用意したうえで、AppストアやGooglePlay等のプラットフォーム審査に合格しなければなりません。
特にAppストアの審査は厳しく、『正しく年齢制限が課せられているか』『法令が守られているか』『動作の不備や問題はないか』『解約方法はわかりやすく提示されているか』等、手動の調査が行われます。
他の点は後述しますが、基本的にアプリの方が手間やコストが掛かります。
開発・運用コストも、アプリは高くなりがち
次にコスト部分について見てみましょう。
開発費の違い
まずシステムの開発費が必要ですが、この点もサイトのほうが有利です。
サイト上のサービスは、『クロスプラットフォーム対応が容易』です。
正しい記述さえ行えば、android、iOS、Windowsはもちろん、Chrome、Edge、Safariどれでも同一の動作が期待できます。
しかしアプリの場合は『iOS』と『android』という2つのOSに対応させなければなりません。
もちろん、片方のプラットフォームだけでサービスを展開することも可能ですが、日本では各シェア率がほぼ50:50と言われているため、文字通り半数を切り捨てることになってしまいます。
FlutterやReactNativeといった、クロスプラットフォーム対応のフレームワークを使うこともできますが、それらの知識を持つシステム会社も多くはないので、結局掛かるコストはあまり変わらないでしょう。
更に開発後も、先程述べた通り『アプリ審査』が必要となります。これはAppStore、GooglePlay両方必要です。この点でもコストと期間を割かなければなりません。
運用コストも…アプリのほうが高額
では実際に運用し始めてからはどうでしょうか。
残念ながらこちらもアプリの方が高額です。
マッチングサービスの維持費といえば、人件費のほかは「サーバ管理費用」「SMS・メール費用」「アップデート費用」「システム管理・保守費用」等がかかります。
「サーバ管理費用」「SMS・メール費用」については、サイトであれアプリであれ、どちらも等しく必要です。(アプリであっても、システムを動かすサーバは必要となります)
そして「アップデート費用」「システム管理・保守費用」については、サイトよりアプリの方が高くかかってしまうのです。
先程も述べた通り、アプリではandroid・iOSの2種類を作らなければなりません。それはアップデートの際も同じで、それぞれのアプリに適したアップデートや、保守を行う必要があります。
更に、アップデートを施す場合、サイトではシステム側が更新を掛ければ即時全ユーザーがアップデートされたものを使うことになります。
しかしアプリ側は、アップデートをいつ施すのか、ユーザー側が決定します。
よってアップデート前の環境にも、しばらくは対応させる必要があるのです。ここに少なからず手間とコストがかかります。
コストの観点から言えば、圧倒的にサイトへ軍配が上がるでしょう。
アプリはユーザー体験をよくすることができる

ではアプリにはメリットがないのでしょうか?
そんな事はありません。
まずアプリの場合、動作のレスポンスが非常に速いです。
なぜなら”サイト型”のサービスでは常にデータをサーバとやり取りしなければなりませんが、”アプリ型”であれば必要最小限のデータのみをサーバと通信できるからです。
更にアプリであれば、複雑な処理をバックグラウンドで実行したり、行動パターンを予測して、必要となるデータを事前に読み込むことが可能です。
“サイト型”の場合は、ユーザーのリクエストと同時に処理を行う必要があるため、どうしてもレスポンスは悪くなります。
この点、特に顕著な例としては『スワイプ操作』が挙げられます。
恋愛系のマッチングアプリでは、出てくるプロフィールを次々スワイプして、マッチング相手を探す機能が付き物ですが、
これをスムーズに実行するのは、アプリのほうが圧倒的に向いています。
アプリであれば、GPUアニメーションや、タッチイベントの処理等を、デバイス側と直接連携して行うことができます。
更に、次表示するカードを事前にレンダリングしておくことで、スワイプ後も遅延なく表示することが出来ますし、まだ表示していないカード情報を非同期で通信し、キャッシュに保存しておくといったことも、アプリ側が得意とするものです。
これらの処理をサイトで行うことももちろん不可能ではありません。不可能ではありませんが、エンジニアが顔をしかめる程度の手間がかかりますし、同一スペックのデバイスで比較した場合、明らかにアプリのほうが軽快に動作することでしょう。
アプリは使い続けてもらえる可能性が高い
そしてアプリの強い点としては『使い続けてもらえる』ことも挙げられます。
みなさんがサイト上でよく使うサービスは、日頃どのようにアクセスされますか?
ブックマークから入るか、都度検索して入る方が多いでしょう。
一応機能としては、WEBサイトへのショートカットをホーム画面に配置することもできますが、わざわざそうする人は稀です。
しかしアプリの場合は、インストールという最初のハードル自体は高いものの、インストール後はホーム画面という一等地にアイコンが並ぶ形となります。
スマートフォンを開く度アイコンが目に入り、押せばすぐにサービスが開始されるのです。これは使い続けてもらう上で、アプリ側の持つ大きな優位性です。
また設定にもよりますが、アプリであればインストールした人へ簡単にプッシュ通知を飛ばすことが出来ます。
サイトの場合もプッシュ通知を飛ばすことは可能ですが、会員登録してくれた人にも別途プッシュ通知の許可を取らなければなりません。
使い続けてもらう上でプッシュ通知は大事な要素ですが、ここでも差が出る形となります。
マッチングサービス アプリ・サイトのどちらを選ぶべきか?
この通り、サイト・アプリという形態それぞれに長所と短所が存在します。
では最終的に、どのような基準でこれら形態を選択すればよいでしょうか?
いくつか基準を提案しましょう。
まず『ビジネスマッチング』の場合は、『サイト型』で提供することをおすすめします。
なぜなら『ビジネスマッチング』の場合、『基本的にパソコンで扱うことが多い』ですし『1つのアカウントを複数人が運用する』ことも多々あるからです。
どちらもアプリには向いていない特性なので、”取引先仲介”や”クラウドソーシング”といったビジネスマッチングの場合は、サイトでの提供を強くおすすめします。
もう一つの基準として『需要に確信が持てていないマッチングサービス』の場合も、サイトから始めましょう。
先ほどご紹介した通り、アプリ型のサービスはサイト型のサービスに比べて格段にコストと期間が掛かります。
『需要がある』と確信出来ていない状態からアプリを始めるのは、リスクでしか有りません。
例え理想とする形態がアプリだったとしても、まずはサイト上でサービスをMVP開発し、需要が確認できてから開発を行うべきです。
では逆に、アプリでリリースするべきサービスとはなんでしょうか?
それは『需要が確認できており、かつ個人がターゲットとなるサービス』です。
すでにサイト上でサービスを展開しており、需要が確認できているのであればアプリ化にも意味があると言えます。
サイト上で同様のサービスを展開していなかったとしても、訴求できるユーザーを抱え込んでおり、勝算があるのなら、これもアプリ開発に賭けてみる価値があるでしょう。
マッチングサービスを運営するには?
『マッチングサービス』は、今大変需要が高まり、急成長している分野です。
ただし、その運営は決して簡単ではありません。
TodoONadaでは、マッチングサービスを低コストに始める方法や、サービスで決めないといけないこと・運用方法等について本ブログでご紹介しています。
各記事をご拝読いただければ幸いです。
あわせて読みたい
マッチングサービス・マッチングアプリ / TodoONada株式会社 AI、IT、クラウドの力を利用して、 企業のビジ...
また本記事でご紹介した内容を含め、各形態でのマッチングサービスを低コストで開発したいなら『マッチングワン』がおすすめです。
『マッチングサービスを開発したいけれど、あまりコストは掛けられない』『必要な機能をしっかり揃えたい』という方におすすめなパッケージとなりますので、ぜひ一度ご相談ください。
TodoONada株式会社 AI、IT、クラウ...
マッチングワンLP / TodoONada株式会社 AI、IT、クラウドの力を利用して、 企業のビジネス・プロダクト、顧...

求人系のマッチングサービスは、現在市場が急成長しています。
ある調査によれば、求人情報提供サービスの市場規模はコロナ禍で一時落ち込んだものの、その後また順調に拡大しているとのことです。
人手不足や、転職に対する意識の変化等も相まって、現在多くの企業が『求人系マッチングサービス』を利用しています。
今回は、その『求人系マッチングサービス』を作るにあたって、必要となる機能・費用・スケジュール等についてご紹介します。
必要な機能
新規登録機能/ログイン/ログアウト
こちらは『企業側』と『求職者側』両方の登録画面を作る必要があります。
なお『企業側』アカウントは、WEB完結ではなく、担当者が連絡を取った上で契約するのが一般的です。
これは契約率を上げるためでもありますが、偽情報や闇バイトの求人等が掲載されないようにという安全策でもあります。
求職者側の登録については、求職者に適切な求人を紹介できるよう、細かにプロフィールを入力してもらうよう誘導しましょう。
求人・求職者の検索機能
検索機能は、企業側・求職者側どちらか片方、もしくは両方に設置を行います。(このあたりは形態によって調整を行います)
どちらの検索機能であったとしても、条件は事細かな指定ができるようにしましょう。
ただし、仲介時に手数料をもらう形式のサービスであれば、直接採用する……といったことができないように、公開情報を厳選する必要があります。
お気に入り機能
スカウトやエントリーを行う前から、選ぶことは始まっています。
利用者が各条件を比較しやすいよう、お気に入り機能を実装することで、使い勝手は大幅に向上します。
なおこのお気に入り数は、市場を分析する上でも有用なデータです。
レコメンド機能
マッチングサービスというものは、多くの場合偏る事が多いです。
求人系マッチングサービスであれば、高い給与の職場や、優秀な求職者に希望が偏ることもあるでしょう。
それを緩和するのが『レコメンド機能』と言えます。おすすめのマッチング相手を表示することにより、なるだけ多くのマッチングを成立させることができます。
スカウト機能・エントリー機能
いざ面接工程に進む際の機能になります。
どこまで段取りを組むかはサービスによって変わりますが、いずれにしても『次に何をすればいいか』をわかりやすく伝えることが大切です。
ステータス管理
企業側でも求職者側でも、限られた期間中に採用活動を行っているため、同時並行は当たり前です。よってどの採用がどこまで進んでいるのか、ステータス管理を行えるようにする必要があります。
それぞれどこまで工程が進んでいるのかはもちろん、できればどの工程を何日に終わらせたのか、ログで遡ることができるとベストでしょう。
通知機能・メール送信機能
『せっかくエントリーしたのに企業側から無視された』『採用したい人がいたが連絡がとれない』という状況は、誰も幸せにならない事態です。
利用者には、アクションが必要なことを明確に知らせなければなりません。
サイト上の通知、更にはメールを使って、なるだけ早く対応してもらうよう求めましょう。
費用
求人系マッチングサービスは、用意する機能が複雑になりがちなので、多くの場合400万円~の費用がかかります。
ただし掲載型のサービスや、一部機能を運用で補うといった工夫をすれば、もっと費用を抑えることも可能です。
またマッチングワンの場合、パッケージでコストを抑えることができますし、補助金を利用して安く制作することもできますので、是非ご検討ください。
スケジュール
1から制作する場合は、通常半年~1年近い開発期間がかかります。
しかしマッチングワン等のパッケージを使う場合は、3ヶ月〜開発が可能です。(必要な機能によって前後します。まずはご相談ください)
なお内部で決済を行う場合は、決済代行会社との契約等が必要になります。こちらも審査期間が掛かるので、計算に入れておく必要があります。
(求人系マッチングの場合は、必ずしも決済が必要とはなりません。基本企業側に費用が発生する形となるので、請求書発行という形でも運営は可能です)
マッチングサービスを運営するには?
『マッチングサービス』は、今大変需要が高まり、急成長している分野です。
ただし、その運営は決して簡単ではありません。
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先日よりマッチングサービスの種類や費用についてご紹介してきましたが、今回は『マッチングサービスに必要な機能』を取り上げたいと思います。
必須の機能、あった方が好ましい機能、ケース・バイ・ケースで必要な機能等を各種列挙しようとおもいますが、ここで重要なのは『何が必要か』よりもどのように実装したらよいか、という部分です。
マッチングサービスに必須の機能であっても、実装の仕方を間違えるだけで登録率は雲泥の差となります。
是非その点に注意を払ってご拝読ください。
新規登録
まずはサービスの玄関口となる『新規登録』部分です。
これはどんなサービスにもついている機能ですが、
ただフォームを並べるだけの新規登録画面はやめましょう。
『新規登録』は”サービスの第一印象を決定づける場所”とも言えます。
そこで名前、フリガナ、住所、電話番号、メールアドレス……等、細々と情報を入力させるとしたらどうでしょうか?
よほど意思の強いユーザー以外は”面倒くさい”と離れていってしまうでしょう。
なので、是非新規登録部分には『ソーシャルログイン』等を活用し、数クリックで完了させるのがベストです。
まずは登録し、使わせて、細かな情報は後から入力してもらえばいいのです。
なおマッチングサービスの種別によっては、『複数アカウント』を作って悪用しだす人がでてくるかもしれません。
そのようなユーザーを締め出したい場合等は、新規登録時にSMS認証等を求めることで、複数アカウントを作りにくいよう工夫しましょう。
ログイン/ログアウト/パスワード変更
また同じく必須の機能として『ログイン・ログアウト・パスワード変更』があります。
こちらの項目で気をつけるべき点としては『セキュリティ』についてです。
8桁の英数字パスワードであっても、現代においては1時間で解析できてしまうことはご存知でしょうか?(しかも市販のパソコンで可能です)
『ブルートフォース攻撃対策』はもちろん『パスワード強度の表示』、『二段階認証』等の実装を検討してください。
特に『ビジネスマッチング』や『金銭のやり取りが発生するマッチングサービス』の場合は、セキュリティの重要度が跳ね上がります。
しっかりと対策を行ってくれるシステム会社と組んで、構築を行いましょう。
会員情報登録・編集
先ほど『新規登録時のハードルは低く』というお話をしましたが、サービスを使ってもらう上で、いつかは会員情報を記入してもらう必要があります。
会員登録の後でもいいですし、実際にマッチングを申し込む直前でも構いません。
この点で重要な点としては『誰にどこまで情報が公開されるのか』を明らかにしておくことです。
例えば”恋愛マッチングアプリ”内には、『名前』や『年収』『体重』等の入力欄があります。
それは『秘匿される情報』なのか『マッチングした相手に知らされる情報』なのか、それとも『誰でも見ることができる情報』なのかは、大変重要なことです。
もしユーザーが『秘匿される』と思って書いた情報が、実は『誰でも見ることができる状態』で公開されてしまったらどうでしょうか。
ユーザーは退会した上で、悪いレビューを付けることでしょう。
これは『ビジネスマッチング』や『フリマアプリ』等でも同じです。
必ず情報の秘匿範囲を明示するよう、気をつけてください。
商品などの出品・編集機能
たとえばフリマアプリであれば『出品する商品』、求職マッチングであれば『求人要項』や『スキル情報』等、やり取りをする対象についての情報入力部分です。
ここは一見シンプルに実装すればいいように思えるかもしれませんが、
この部分をどのように実装するかによって、オペレーションを大きく軽減することが出来ます。
例えばフリマアプリで靴を出品するユーザーがいたとしましょう。
ただ”商品の写真”、”説明文”、”価格”のフォームだけでも、マッチングサービスとしては成り立ちます。
しかしその場合、明らかにする情報や、情報の書き方、はユーザーに一任されることとなってしまいます。
サイズはいくつなのか、靴の素材は革なのか合皮なのか、新品なのか中古なのか、箱はあるのかないのか、それらのフォームを予め用意するだけで、多くのトラブルを避けることができるでしょう。
また次の項目で詳しく書きますが、靴のサイズや色別に検索を掛けたり、情報を収集したり…といったこともしやすくなり、マッチングサービスとしての質も向上します。
なお、更に気をつけるべき点として、”情報の編集をどこまで許すか”という点もあります。
もし取引締結直前に出品情報が書き換わってしまったら、いらぬトラブルを生むかもしれません。なので出品後は編集を許さないか、編集したことがわかる仕組みが必要でしょう。
またマッチング後の編集は、出来ないようにするのが基本です。
出品された人・商品の検索機能

マッチングサービスにおいて、検索機能は非常に重要な機能の一つです。
ビジネスマッチングであれ、恋愛マッチングであれ、相手をどのように探すことができるかによって、サービスの評価が変化します。
例え数万もの登録者がいたとしても、マッチング相手を上手く探せないサービスであれば使う意味がありません。
先ほども述べましたが、各登録者に情報を細かく入力してもらうことによって、検索機能の充実度も変わります。
なので『どのような情報を登録させるか』『どのように検索させるか』は一体のものとして深く熟考されてください。
ただし登録者が少ない状態にもかかわらず、あまりにも細かい検索システムを実装してしまうと、多くの人に『検索結果:0』の画面を見せてしまうことになるかもしれません。
マッチングサービスとして最適な検索結果を出せるよう、規模に沿った正しいバランスを考えてみましょう。
いいね、購入、応募などのリクエスト機能
実際マッチング相手を見つけて、アクションを取るためのボタンです。
ここで決めなければいけないのは、『複数の申込みを許すかどうか』といった点です。
“恋愛マッチング”や”クラウドソーシング”であれば、複数の申し込みを受け付け、その中からマッチング相手を選定する形式がいいでしょう。
一方でフリマアプリ等であれば、最初の一人がボタンを押した時点で締め切るのが基本です。
なおその点はユーザーにもしっかりと周知を行い、どの段階でマッチングが確定するのかはっきりと明示しましょう。
メッセージや通話などのコミュニケーション機能
”あえてコミュニケーションを制限する”タイプのマッチングサービスでなければ、基本的にユーザー間のコミュニケーション機能が必要です。
そして多くの場合、履歴が残る”メッセージ”形式での機能実装が望ましいと言えます。”言った””言わない”のトラブルが起きにくいからです。
なお”通話機能”も実装すること自体は可能です。
ただしクラウドサーバのリソースを使ったり、Twilio等の通話APIサービスの利用量等が必要となるため、実装には慎重な検討が必要です。
支払い機能

マッチングサービスで”支払い機能”を実装する場合、2通りのケースがあるかと思います。
まずは『ユーザーに直接使用料を請求する』場合です。
これはシンプルに決済機能を付けることができますが、基本的に『サブスクリプション型課金』になることが多いです。
よって”課金プランを明確にしておく”ことや、”退会時に課金を止めるシステム”、及び”未納時の対応”等を検討しておく必要があります。
もしくは『案件ごとに金銭を仲介する』ケースです。
クラウドソーシング等、”金銭のやり取りを仲介するマッチングサービス”の場合はこちらになりますが、
『どのタイミングで料金を請求するのか』『どのタイミングで支払いを行うのか』『万一案件が破綻した際、どのような基準で料金を払い戻すのか』等、考えておくべきことが多数あります。
なお上記で取り上げたどちらのケースでも、決済代行会社との話し合いが必須になります。
特にマッチングサービスでは『無形物の取引』や『三者間での取引』といった特殊な形での決済になるため、審査は厳しく行われます。
なるだけ早めに決済代行会社と協議を始めてください。
口コミ機能
どれだけ素晴らしいマッチングサービスでも、マッチング相手が信頼できるかどうかは別の話です。
特に”クラウドソーシング”や”ビジネスマッチング”等で、重要な案件を任せる際には、相手が信頼できる人物かどうか、不安がつきまとうでしょう。
口コミ機能は、そういった不安を払拭してくれるすばらしい機能と言えます。
「過去に同様の仕事を任せた人がいて、信頼できる仕事を行った」という事例がひと目で分かるからです。
なおこの機能は、『サービス提供側』にも大きなメリットがあります。
『いい口コミ』を獲得できた人は、そのマッチングサービスを使い続ける確率が高くなります。新しいサービスで1からスタートするよりも、そのサービス内で信頼を武器にして、より良いマッチング相手を獲得することができるからです。
ブロック機能
人と人、企業と企業がマッチングする以上、『マッチングしたくない相手』や『募集していることを知られたくない相手』というのは存在します。
例えば”恋愛系マッチングサービス”の場合、友人や同僚には知られたくないと感じる人が多いでしょう。
また、”転職系マッチングサービス”の場合、今勤めている会社に知られてしまうことで、不利益が発生するケースもあります。
あとは単純に、過去マッチングして悪い結果に終わった相手もいることでしょう。
そういった事情を汲むことも、マッチングサービスでは重要です。
お気に入り登録

マッチングを決定づけるボタンとは別に、『いいね』ボタンもなるだけ実装しましょう。
例えマッチングしなかったとしても、『いいね』が来るだけで、サービスそのものに悪い印象を持たれないで済みますし、見せ方を工夫するきっかけにもなるでしょう。
サービス提供側としても、どのようなモノ・サービスが人気を得ているのか、一つの指標となります。データを役立てるうえでも有用な機能です。
メール通知機能
『マッチングを申し込んだのに、募集側から連絡がない』という経験をしたことはありますか?
検討する時間や、応募する決意等をすべて無駄にされ、がっかりしたかもしれません。
そういったことが生じないためにも、メール機能はつけておきたい機能です。
『応募の告知』以外にも、『評価の催促』、『似た案件の紹介』、『プロモーション』等、いろいろな通知を行うことが出来るので、決して損はしないでしょう。
退会機能
時に実装を忘れがちになるのが『退会機能』ですね。
もしサブスク型の課金をするのであれば、『退会機能』がないとすぐにクレームがつくことでしょう。
わざと退会しにくくする『ブラック・パターン』等も流行っていますが、悪い印象を持たれないためにも、わかりやすい退会画面をおすすめします。
なお、毎月の費用が発生しないとしても『退会機能』は必要です。
もし退会させなかった場合、個人情報保護法第22条や30条に抵触するおそれがあります。
『退会機能』及び、それに伴う『個人情報削除』を適切に行うよう、機能を実装しましょう。
管理者ダッシュボード機能

マッチングの種別によっては、管理者機能をしっかりと作り込む必要があります。
例えばクラウドソーシング系のマッチングサービスの場合、表に出す『フロント側』と案件を統括する『管理画面側』が存在します。
あまり熟考せずシンプルに実装してしまった場合、ユーザーが使いにくいと感じる管理画面が出来上がるかもしれません。
『どこで何を管理できるのか』『ユーザーが次に取るべき行動はなにか』『各案件は今どうなっているのか』等、一目でわかるダッシュボードが必要です。
またアクションを必要としている場合は、バッジ機能等でアピールを行いましょう。小さな機能ですが、あると無いでは管理のしやすさが変わります。
売上金受け取り機能
金銭が介在するマッチングサービスの場合、売上金の受取が必要となります。
これも仕組みの検討が必要です。
もし売上が発生するたび銀行振込等で対応を行った場合、振込手数料だけでそれなりの金額が持っていかれることになります。
『どのように売上を受け取るのか』『月何回売上金の振込を行うのか』しっかり決めたうえで、ユーザーにもわかりやすく告知しましょう。
また『金銭の受取』は、時に犯罪へ利用されることもあります。
『二段階認証』等によるセキュリティの強化や、『資金洗浄』『業務上横領』等に利用されないか監視体制を築く等、慎重な設計が必要です。
ブログ、写真、動画などのユーザーが利用する集客機能
『マッチングサービス』を作る上で、『どのように集客を行うか』は大きな悩みのタネです。
広告やコンテンツマーケティング等もありますが、一つの手段として『ユーザーにコンテンツを作ってもらう』という手もあります。
たくさんの人に来てほしいのはあなただけではありません。既存ユーザーも、マッチング相手にはたくさん来てほしいのです。
なので、サービス内にブログや写真の投稿場所等を作ることで、集客に役立ててもらう……というのは、双方にメリットがある有力な手段と言えます。
ただし、これらは作ればいいというものではなく、コンテンツ内の検閲はサービス提供側の責任になります。
著作権を侵害しているコンテンツや、年齢制限の付くコンテンツ、薬機法・景表法に抵触するコンテンツ等を取り締まるリソースも同時に用意してください。
レコメンド機能
レコメンド機能というのはトップページや検索結果にでてくる『おすすめ欄』のことです。
検索条件にマッチングした相手だけでなく、『指定した条件には合わないけど似た相手』等を表示することにより、成約率を格段にアップすることが出来ます。
ただしレコメンド機能は、意外と複雑な実装が必要な機能です。
簡素に作りすぎると『皆同じ相手がおすすめされる』形になりがちですし、複雑に作りすぎると『サーバリソースやページ読み込み速度が犠牲になる』こともあります。このあたりのバランスは、システム会社とよく相談して決めてください。
FAQ機能・よくある質問

マッチングサービスを運用する上で、一番大きな負担になるのは『カスタマーサポート』です。
すべての人がサービスを上手に使えるわけではありませんし、すべての取引が問題なく上手くいくわけでもありません。
そういった疑問やトラブルについて問い合わせが来る前に、FAQコンテンツ等を充実させ、自身での解決を図ってもらうことが重要です。
なお最近では、ChatGPT等を使って対話型のコミュニケーションを行えるFAQ機能等もあります。
もちろん事前に回答例等を学習させる必要はありますが、運用リソースを削減する上では役に立つ機能です。
サービスを使っていただくためのマーケティング機能
先ほど、利用ユーザーにサービスを宣伝してもらうための『コンテンツ作成機能』についてご紹介しましたが、他にも『マーケティング用機能』は色々あります。
マッチングサービスユーザーに使ってもらうためのマーケティングツール
- 紹介機能、紹介特典
- アフェリエイト機能
- SNS共有機能
- 検索上位表示サービス
- CMS機能
- SEO(検索エンジン最適化)機能
- アクセス解析(Analytics)
- サイト内コミュニティ
- 各種API提供
これらのうちどの機能をどのように実装するかは、マッチングサービスの種別によって異なります。是非他のマッチングサービス等でどのように提供されているかを参考にしながら、実装を検討してみてください。
ユーザーになった気持ちで機能の実装を行う
マッチングサービスは、いかに気持ちよくユーザーに使ってもらえるか、が大変重要です。
ユーザー同士が切磋琢磨しあい、より良いマッチングができるように工夫する土台が作れたならば、その時点でサービスとしては成功と言えるでしょう。
運営主体のマッチングサービスには、決してユーザーが定着しません。
ぜひこの記事を参考にしつつ、ユーザーになったつもりで機能の実装を行ってください。
低コストで開発したいなら、マッチングワン!
本記事でご紹介した内容を含め、各形態でのマッチングサービスを低コストで開発したいなら『マッチングワン』がおすすめです。
『マッチングサービスを開発したいけれど、あまりコストは掛けられない』『必要な機能をしっかり揃えたい』という方におすすめなパッケージとなりますので、ぜひ一度ご相談ください。
マッチングワン オリジナルのマッチングサービス開発パッケージ / TodoONada株式会社 AI、IT、クラウドの力を利用して、 企業のビジネス・プロダクト、顧客を支えることをお約束します。 多くの方との”つながり”は、それだけで一つの財産です。その”つながり”を更に進化させ、新たな可能性を創造しませ todoonada.co.jp
マッチングサービスを運営するには?
『マッチングサービス』は、今大変需要が高まり、急成長している分野です。
ただし、その運営は決して簡単ではありません。
TodoONadaでは、マッチングサービスを低コストに始める方法や、サービスで決めないといけないこと・運用方法等について本ブログでご紹介しています。
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マッチング事業のビジネスモデルについてこれまで解説してきましたが、何回か触れた点として『先行する競合がいると難しい』という要素があります。
マッチングサービスは今大変人気がありますが、人気があるからこそ、旨味のある分野では大手企業や先行サービスが軒並みシェアを獲得しています。
しかし世の中には、今知られているマッチングサービスとはひと味もふた味も違うような、ユニークなサービスがいくつもあるのです。
本日はそのような『海外のマッチングサービス』についてご紹介します。
1.Wingman – 仲人にプロフィールを書いてもらうマッチングアプリ
恋愛系マッチングサービスを利用するのは、決してやる気あふれる人だけではありません。
プロフィールを書く時点で挫折したり、相手との会話に緊張したり、疲れたりする人もいるでしょう。
そういった難点を解決したマッチングアプリが『Wingman』です。
なんとこのアプリ、『独身者本人』は登録できません。では誰が登録するかと言えば、その独身者の友人や親族です。
彼らは独身者のプロフィールを代わりに作成します。彼や彼女にどういう良いところがあり、どういった気質や性格なのか、推薦文を書きます。
相手探しも代理人が行います。例えデート前にふられたとしても、独身者本人は知らないままです。
このシステムは一見複雑ですが、いくつもの問題を解決しています。
まずプロフィールに嘘や誇張が含まれる可能性を低減できます。友人にも嘘をついているのでない限り、正しい情報が記載されるでしょう。
それだけでなく自覚していない良いところや、自分ではアピールしにくい点等も、友人なら堂々と書いてくれます。
また先程も言及した通り、マッチングアプリを使うことは、緊張したり、疲れたりするものです。しかしこのアプリなら、その疲れる操作を仲人にアウトソーシング出来ます。
もちろん友人に負担は掛けますが、自分のデート相手を探すのは面倒でも、他人のデート相手を探すのは面白そう、という人はいるものです。そういう人にお願いしてみるといいかもしれませんね。
2.spinlister – 本格自転車のシェアリングサービス
自転車のシェアリングサービスと言うと、『チャリチャリ』等を思い浮かべるかもしれませんが、
この『spinlister』は、利用者同士で自転車をシェアするサービスです。
一般的な自転車サービスでレンタルされるのは、車輪の小さな、そこまでスピードもでない自転車です。
しかしspinlisterでシェアされるのは、本格的なロードバイクやクロスバイクであり、カーボンファイバーのフレームやshimanoの変速機が使われています。
spinlisterが対象としているのは、自転車で数十キロや数百キロ走ってしまうような、本当に自転車が好きな人たちなのです。
一部spinlisterが提供している自転車もありますが、メインとなるのは同じ自転車好きがシェアしている自転車です。
彼らは彼らで、平日眠らせているロードバイクや、予備の自転車を使って収入を得ることが出来ます。
なお気になる金額ですが、1時間あたり6ドル~20ドル(約900円~3,000円)が相場のようです。当たり前ですが一般的なレンタル自転車より高額です。
3.Swop.it – 『物々交換』が前提のフリマアプリ

フリマアプリで欲しいものがあった場合、現金やポイントで支払いを行うのが普通です。
しかし『Swop.it』は少し違います。このサービスは『物々交換』が前提となっているのです。
登録者は自分の持つ『不要なもの』をアプリに登録します。
すると近隣の人々が出している『不要なもの』を見ることができるので、その中から欲しいものを選び、取引を持ちかけることが出来ます。
例え相手から『それは欲しくない』と言われても、安心してください。それを欲しがっている人とグループを組んで、3社間でのトレードも可能になっています。
これはとてもエコで環境に優しいサービスと言えるでしょう。
……しかし残念ながら、Swop.itは現在サービスが終了しています。
終了した理由については明らかにされていませんが、推測できる理由としては『マネタイズの難しさ』や『マッチング相手が見つからない』という点が挙げられます。
金銭でやり取りするフリマアプリであれば、手数料を取るのは容易です。しかし物々交換では手数料は別途徴収する必要があるため、別途手数料を徴収するのであれば使い勝手を損ねてしまいます。
また結局のところ、どんな物品と交換するより『お金』と交換するほうが、利用者にとって使い勝手がいいのです。
一見良いコンセプトに見えても、サービスとして成り立つかといえば厳しい……という事例です。
4.Freecycle – 無料で物をあげる人と貰う人のマッチング
一方で、似たコンセプトながら長く続いているサービスもあります。
それが『Freecycle』です。
先程のSwop.itと同じく、Freecycleの利用者は『要らない物』をサービスに登録します。
しかしSwop.itと違う点として『代価を受け取りません』
登録したものは、無償で提供する形となります。
登録されているものが欲しい人はどうしたら良いでしょうか?
登録者にほしい旨を伝え、もし選ばれたらそれを取りに行くだけです。商品代金はもちろん、手数料や会員費すら支払う必要はありません。
なぜこのようなサービスが成り立っているかと言えば、これは商業活動ではなく『非営利の運動』だからです。(なのでドメインもorgです)
『良い物を埋め立て地に送らない』というコンセプトで運営されており、助成金や寄付、そしてボランティアで賄われています。
『ビジネスモデル』という観点から言えば少し外れるかもしれませんが、このようなマッチングの形態も存在しています。
5.ライドシェアサービス – 誰でもできるタクシーサービス
ライドシェアとは、行き先と目的地を入力すると、一般ドライバーが目的地まで連れて行ってくれるサービスです。
……『Uber』等が行っているとても有名なサービスなので、どこが『ユニークなサービス』なのか分からないかもしれませんが、
実は現在の法令だと、日本でライドシェアを行うことは出来ません。
正確に言うと、ライドシェア自体は2024年4月に日本でも一部地域で解禁されました。
しかしながら、ライドシェアを運行管理するのが許されるのは『タクシー会社』のみであり、ライドシェア料金も需要によって変動するのではなく、タクシーと同じ料金形態です。
なので正直なところ、利用者側としてはタクシーを利用するのとほとんど変わりありません。ドアが自動で開かないとか、ナンバーが白かったりとか、運転手が制服でなかったりするかもしれませんが、その程度の違いです。
海外のライドシェアは、日本のライドシェアと大きな違いがあります。
運転手は、運転免許証を持っていれば誰でもなることが出来ます。(州や各サービスごとに規制や講習を行っている場合はあります)
料金は定額ではなく、混み具合によって変動します。イベント後等の利用者が殺到する時間帯では、非常に利用量が高く設定されますが、一般的な時間帯であればタクシーよりも遥かに安い金額で乗ることが出来ます。
一見便利なサービスのように思えますが、犯罪やトラブル等の事象が多く報告されているのも事実です。韓国やイタリアのように、ライドシェアを禁止している国も存在します。
日本でも法改正については議論が行われていますが、解禁されるのはまだまだ先でしょう。
その他海外の大手マッチングサービス
今回は海外に存在する”ユニークな”マッチングサービスを紹介しましたが、もちろん至って普通のマッチングサービスも存在します。
一部は日本からでも利用ができますし、英語が堪能であればクラウドソーシング等で仕事を引き受けることができるかもしれません。
是非こちらも参考にしてみてください。
クラウドソーシング
恋愛系マッチングサービス
職探しマッチングサービス
その他
- SKILL SHARE(ビジネスマッチング)
- meetup(地域交流)
- peanut(ママ友探し)
マッチングサービスを運営するには?
『マッチングサービス』は、今大変需要が高まり、急成長している分野です。
ただし、その運営は決して簡単ではありません。
TodoONadaでは、マッチングサービスを低コストに始める方法や、サービスで決めないといけないこと・運用方法等について本ブログでご紹介しています。
各記事をご拝読いただければ幸いです。
あわせて読みたい
マッチングサービス・マッチングアプリ / TodoONada株式会社 AI、IT、クラウドの力を利用して、 企業のビジ...
また本記事でご紹介した内容を含め、各形態でのマッチングサービスを低コストで開発したいなら『マッチングワン』がおすすめです。
『マッチングサービスを開発したいけれど、あまりコストは掛けられない』『必要な機能をしっかり揃えたい』という方におすすめなパッケージとなりますので、ぜひ一度ご相談ください。
TodoONada株式会社 AI、IT、クラウ...
マッチングワンLP / TodoONada株式会社 AI、IT、クラウドの力を利用して、 企業のビジネス・プロダクト、顧...

マッチングサービスの中で、最も一般的に使われているのが『不動産』関連のマッチングサービスです。
今回は、その『不動産マッチングサービス』を作るにあたって、必要な機能・費用・スケジュール感等をご紹介します。
必要な機能
新規登録/ログイン/ログアウト
ユーザーの新規登録時には、ソーシャルログイン等を使うと会員登録されやすくなります。
場合によっては、物件登録を行う側の新規登録機能等も必要になるでしょう。
不動産の検索機能・マップ機能
検索機能は、一般的なマッチングサイトよりも高機能であることが求められます。
地域だけでなく、最寄り駅や間取り、築年数、こだわり条件等で検索を掛けられるようにする必要があります。
数万件の物件から、素早く検索する仕組みづくりも必要です。
不動産の問い合わせと問い合わせ後のやり取り
どこに連絡をするのか、メールフォームであれば”どの物件について問い合わせているのか”について把握できるようにする必要があります。
不動産の登録、編集
適切に物件を表示・検索できるよう、単位を揃えて入力する仕組みづくりが必要です。
運営者以外が登録するかどうかによっても、このあたりの設計は変わってきます。
お気に入り機能
不動産マッチングで大切なのが、この『お気に入り機能』です。
検討中の物件をストックしておいたり、後から見直して比較検討する際に使います。
非ログインユーザーがお気に入りボタンを押した際、会員登録を求めることで登録率アップも見込めます。
メール送信機能
これはどのマッチングサービスでも必要になります。
新規登録時やマッチングした時、また通知が必要な際に、メールを送ることでユーザーにアクションを促します。
小規模であればサーバからそのまま送ったとしても問題ないでしょうが、中規模になってくるとSendGrid等の送信サービスを使ったほうがいいでしょう。
費用
費用については、マッチングサービスのタイプによって異なります。
例えば掲載型の不動産サイト(顧客は直接TELやメールフォームで問い合わせを行うタイプ)の場合、おおよそ100万円〜制作が可能です。
一方で、サービス内にて交渉・マッチング・決済等を行う場合は、おおよそ400万円~程の費用がかかります。
なおマッチングワンの場合、補助金を利用して安く制作することもできますので、是非ご検討ください。
スケジュール
1から制作する場合は、通常半年~1年近い開発期間がかかります。
しかしマッチングワン等のパッケージを使う場合は、3ヶ月〜開発が可能です。(必要な機能によって前後します。まずはご相談ください)
なおサービスの開発期間以外にも、決済代行会社との契約や、アプリの審査等に期間が必要となります。その点ご留意ください。
その他ポイント
上記目安については、一般的な不動産マッチングサービスを想定して計算しておりますが、
例えば掲載型のマッチングサービスのように『情報を掲載・問い合わせは直接行う』タイプであれば、Wordpressでの制作も可能です。
WordPressであれば、低コスト・短期間で制作できますが、一方で多量のデータを捌くのには向いていないため、規模が大きくなった際には刷新が必要かもしれません。
マッチングサービスを運営するには?
『マッチングサービス』は、今大変需要が高まり、急成長している分野です。
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マッチングアプリ・マッチングサービスにおいて、地図は重要なアイテムです。
不動産系のマッチングサービスなら最も見られるのが地図のページでしょうし、『男女間マッチング』『職探しマッチング』等のサービスでも、地図があると便利です。
しかし実はこの地図というアイテム、地味に実装が大変なパーツだったりします。
本日はその点について解説したいと思います。
(なお、マッチングサービスに導入する前提にて記載をしていますが、一般的なアプリ・サービスへ導入する際にもご参考いただける記事となっています)
地図情報はどのような使い方ができるか?
まず最初に、マッチングサービスにおいて地図がどのように使われているかについて、分析してみましょう。
求職・転職向けサービスなら近い職場等を一覧化
働く場所や通勤時間は、就職する際とても重要な要素です。
気にしない方ももちろんいらっしゃると思いますが、実際のところ「1時間以上かけて通勤する人は通勤時間が30分未満の人と比べ、抑うつ症状を経験するリスクが16%も高い」という研究結果も出ています。
なので、自宅近郊や通勤時間に多くを割かれないよう、エリアを絞って就職・転職活動を行う方も少なく有りません。
不動産・店舗系は駅や場所を指定して周辺マップを表示
不動産や店舗系(飲食店や美容室等)マッチングサービスの場合も、マップは重要です。
こちらの場合はユーザーの現在位置を取得するよりも、希望の最寄り駅等を指定し、その近くにある物件や店舗を表示することが多いでしょう。
この場合、登録者に最寄り駅を入力してもらうことも可能ですが、
住所等から位置情報を取得し表示すると、より正確性の高いマッチングが可能になります。
(なお、後述するGoogle Map APIでは、位置情報を取得せずともおおまかなユーザーの位置を把握することが可能です)
男女間マッチングならTinderのような距離で検索
最後に『男女間のマッチングサービス』において地図を使う場合です。
こちらは『マップ上に表示する』というよりは、『近くの相手を表示する』という形で使うことが多いです。
アプリによっては『すれ違い機能』等で、生活範囲の近い人とマッチングすることもできます。
ただし、これらの実装を行う際には注意が必要です。
あまりに詳細な位置情報を利用した場合、ユーザー側で個人の位置情報を特定可能となってしまいます。
そのような事態を避けるために、あらかじめ精度を下げる等、工夫が必要です。
サービス内でのマップ実装方法
このように大変便利なマップ機能ですが、実装する際にはいくつか考えなければならない点があります。
いくつか手法をご紹介しますが、各手法それぞれにメリット・デメリットがあるので、比較検討を行ってください。
Google Map APIを利用する

言わずもがな、全世界で一番有名であり、一番使われているMapシステムです。
単純なマップ表示でも、Google Mapならば詳細で信頼度の高い情報を表示できます。
またそれだけでなく、数々の便利な機能・APIが用意されているため、複雑なシステムも実装可能です。
例えば経路検索や、交通機関を利用した場合の時間、運賃表示等も可能となっています。
Google Mapで用意されているAPI
- Google Maps JavaScript API: サイト・アプリ上に地図を表示
- Static Maps API: 高解像度の静的地図画像を表示
- Street View Image API: 高解像度のストリートビュー画像を表示
- Directions API: 最適化された経路検索を自動で実行
- Distance Matrix API: 複数の始点・終点の組み合わせルートの距離と時間を計算
- Roads API: 道路に沿ったスムーズなパスと制限速度情報を提供
- Geolocation API: GPS機能がない環境でもユーザーの位置情報を特定
- Places API: 1億件以上の施設情報を検索・表示
- Geocoding API: 住所と緯度・経度の相互変換
- Elevation API: 特定地点の標高(高さ)を取得
- Time Zone API: 特定地点のタイムゾーン(時間帯)を取得
そして『最も利用されている』ということは、WEB上に上がっているナレッジも多いということです。
各種APIの導入方法はもちろん、そのまま製品として使えそうなコードまで上がっています。例えば以下はGoogle Map APIを使ってUberのクローンアプリを作るコードです。
Building an Uber Clone with Flutter and Supabase Learn how to handle real-time geospatial data using Supabase supabase.com
よって一般的な用途でのMAP利用であれば、開発コスト等も抑えることができるでしょう。
……しかしながら、Google Map APIを使う場合、唯一の欠点があります。
それは『利用料金が高い』という欠点です。
例えば月間1万人のユーザーが、一人当たり5回『Maps JavaScript API』をリクエストしたとしましょう。それだけで350ドル(約5万円)がAPI費用として必要になります。(執筆時点の価格:詳しくはこちらを御覧ください)
1万人が全て有料会員であれば、なんてことない出費かもしれませんが、まだ収益を挙げていない1万人であれば痛い出費でしょう。
更に、Geocoding APIやDirections APIを使うのであれば、費用は更に嵩みます。もしGoogle Map APIを使う場合、使い所は慎重に選び、思わぬ出費に繋がらないよう気をつけてください。
OpenStreetMapを利用する

『Google Map APIは高すぎる……』と思われた方に朗報です。無料で使えるマップもあります。
『OpenStreetMap』はオープンライセンスで利用することができる地図です。
ウィキペディアや、オープンソースのソフトウェアが無料で使えるのと同じように、ライセンスで許可されている範囲であれば、商用・非商用を問わず自由に使うことが出来ます。
無料だからと言って信頼度が低いわけでは有りません。TeslaやUber、ポケモンGO等の著名なサービスでも、『OpenStreetMap』は使われています。
またGoogle Mapと違いオフラインで利用することもできるため、地域限定のマッチングサービスであればアプリ内にデータを組み込んでしまうことも可能です。
オープンライセンスなので、オリジナルの情報を書き込むことも自由に行えます。
ただし、『OpenStreetMap』が無料で提供できるのは、『有志が無償で地図の作成・更新を行っている』からです。
よってGoogle Mapよりも登録されている施設名は少ないですし、移転時等の更新も早くはありません。
それらの点も理解した上で使用を検討してください。
MapBoxを利用する

『Google Map API』は高いけれども、『OpenStreetMap』のように無料のサービスを使うのも不安がある……という方は、第三の選択肢『MapBox』を検討してみましょう。
『MapBox』はオンラインカスタムマップを提供する、アメリカ発のスタートアップサービスで、現在では多国籍に事業を展開しています。
日本法人も存在し、サービスサイトやサポートも日本語で提供されているため安心されてください。
『MapBox』のメリットは『安い』という点と『カスタマイズ性に優れている』という点です。
先ほどGoogle Map APIにて、月間1万人のユーザーが、一人当たり5回『Maps JavaScript API』をリクエストした場合、約5万円掛かるとお話しましたが、
同じ想定で計算した場合、なんと『MapBox』であれば無料です。(無料範囲内に収まるため)
無料範囲を超えたとしても、大抵のケースでは『MapBox』の方が安く済むことが多いと言われています。これは継続的にサービスを提供するにあたって大きなメリットです。
そして『MapBox』が優れているもう一つの点は『カスタマイズ性に優れている』点です。
GoogleMapでも多少の配色はいじることができますが、あくまでAPIに許された限られた範囲です。
しかし『MapBox』であれば、単純な配色はもちろん、道の幅・フォント・アイコン・テクスチャ等を細かく設定することが出来ますし、3D表記や重要許定のピックアップ等も可能です。
これらカスタマイズ性が優れており、デザイン的にも高度な描写が可能なため、『MapBOX』は各社カーナビなどでも利用されています。
また境界データ、交通量データなども提供されているので、これらの点でもGoogle Map APIに引けを取らない機能が提供されていると言えます。
ただし、『MapBox』をサービスに組み込む際のデメリットは、『ナレッジが少ない』ことです。
世界各国で利用されているサービスとは言え、Google Map APIに比べると利用ユーザーは多くありません。
個人開発者等も限られているので、ネット上で拾える知識やソースコードも限られます。
もしサービスに組み込む場合は、Mapboxや代理店と協議しながら進める形となるでしょう。
これらは利点でもありますが、『Google Map API』に慣れた開発者であれば、不自由さを感じるかもしれません。
マッチングサービスを運営するには?
『マッチングサービス』は、今大変需要が高まり、急成長している分野です。
ただし、その運営は決して簡単ではありません。
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マッチングワンLP / TodoONada株式会社 AI、IT、クラウドの力を利用して、 企業のビジネス・プロダクト、顧...

先日の記事では、マッチングサービス事業を始めるに当たり「失敗しないために」は、どのような計画を建てればいいかについてご紹介しました。
今回は更に内容を補足し、マッチングサービスで失敗しないだけでなく、成功するためにどのような工夫ができるか、検討してみたいと思います。
“課題のある市場”を探す
先日の記事の中では「マッチングサービスとは課題を解決するもの」であり「それなりの規模の市場があること」を失敗しない条件としました。
これらを複合して考えると「課題のある市場」というのは、マッチングサービスが育ちやすいと言えます。
例えば『IT関係』の受発注は、未だ『課題のある市場』です。
発注側の目線に立ってみると、『システム会社』『SIer』『SES』『Web制作会社』等が乱立しており、誰に依頼を掛ければいいのか、前提となる知識がないと分かりません。
企業形態についても『大企業』『中小企業』『フリーランス』等、多岐に渡る上、プロジェクトの炎上や破綻も珍しくなく、信頼とコストのバランスが取れた発注先を探すのは、とても難しいです。
このような「課題のある市場」だからこそ、ITのマッチングサービスやクラウドソーシングは高い需要を得ています。
他にもビジネスには色々な課題があります。
- ニーズが人によって違う業種
- 受注・発注側で理解度にズレがある(例:IT系マッチングサービス)
- 信頼できる相手を探すのが難しい(例:恋愛系マッチングサービス)
- サービスの質や結果が事前に判断しづらい(例:サロン比較サイト)
- サービスの形が多様、非定型(例:保険代理店)
- 需要はあるが、単独ではサービス展開が難しい(例:フードデリバリー)
上記のような課題を持った市場であれば、そこには『マッチングサービス』に対する強い需要があると言えます。
なお『課題がある』と言っても、市場規模が小さければそれは『マッチングサービス』を成り立たせるのは難しいかもしれません。”それなりの規模”で取引があり、なおかつ”課題が残っている”市場を探しましょう
競合他社がいても優位に立つには?

こちらも先日の記事で扱いましたが、競合がいる場合、基本的に先行するサービスが優遇されます。
なので是非競合がいない市場を狙っていただきたい……ところですが、先程挙げたような市場には、多くの場合すでに競合他社が参入していることでしょう。
そこで、もし競合他社が居たとしても、成功する可能性がある市場について言及してみます。
特定分野・特定業種に特化する
例えば”Web幹事“というマッチングサービスがあります。これは『HP制作』に特化した比較サービスです。
同様のBtoBマッチングサービスとしては”比較ビズ(2005)”や”アイミツ(2014)”があり、”Web幹事”がサービスを開始したのは2018年とかなり後発なのですが、あえてホームページ制作に特化することでシェアを獲得しました。
あえて狭い所を狙うとしても、十分な市場規模がある・これから見込めるのであれば、成功を見込むことができます。
先行サービスの隙を突く
例え先行サービスがあったとしても、そのサービスの使い勝手が悪い場合、隙を突くことは可能です。
度々事例として紹介している“airbnb“ですが、実はルームシェアリングサービスとしては後発で、先に”VRBO”という大手サービスが存在していました。
“VRBO”は”airbnb”がサービスを開始する時点で、すでに65,000件以上の物件が掲載されており、確固たる地位を占めていました。
しかし「UIが使いにくい」「物件ごとに規約が違ってわかりにくい」「レビューがない」といった欠点があったのです。
airbnbはその点を改善し、UIの改善、カレンダー同期、ルールの統一、レビュー機能等を実装し、「非常に使いやすいサービス」として人気を博しました。
更に「プロのカメラマンが写真を撮影する」サービスを展開し、VRBOに比べて非常に見栄えのいい写真が並ぶよう工夫をしました。
このように先行するサービスが古い場合、時代遅れのシステムやUIを使っており、そのせいで利用者の利便性を損ねているケースもあります。
その点をしっかり改善することができるなら、後発でも勝つ事ができるかもしれません。
(なお念の為記載しておくと、VRBOもその後エクスペディアからの買収やリブランディングを経て、今ではairbnbに対抗するサービスとなっています)
ユーザー名簿を保持している・宣伝できる手段がある
更にもう一つ後発でも勝負できる条件があります。
それは『メインの事業で名簿を所有している・宣伝できる手段がある場合』です。
この点で例を出すと“ゼクシィ縁結び”等が挙げられるでしょう。
“ゼクシィ縁結び”は、2015年にサービスを開始しており、大手の恋愛アプリサービスとしては後発でした。
しかしゼクシィ本体が持つ極力なネームバリューと、顧客、宣伝媒体・宣伝経路が揃っていたため、その後順調に会員数を伸ばすことができています。
継続的な利用をしてもらう

マッチングサービスを開始し、集客にも成功したとしましょう。
しかしそこで終わりではありません。マッチングサービスは『使い続けてもらう』ことが大切であり、難しいところでもあります。
なぜなら基本的に『マッチングしたユーザー』は、その時点で目的を遂げてしまっています。なので使い続ける理由が、一時的にせよなくなってしまうのです。(特に恋愛系マッチングサービスでは、その点顕著と言えます)
では使い続けてもらうためには何ができるでしょうか?
会員ランクを作る・人気会員を優遇する
まず大切なのは『会員ランク』を作ることです。
会員ランクがあれば、会員にとってアカウントは『作って終わり』ではなく『育てるもの』になります。
たくさん『いいね』をもらった人や、良いレビューを多数獲得した人は、サービス内でも優遇しましょう。
優遇といっても、目立つように表示するとか、上位に表示されやすくするとか、その程度で構いません。
それによって、一般会員には『素敵なマッチング相手が登録している』ことをアピールできますし、人気会員にとっても『サービスを使い続けることにメリットがある』状態となり、継続が期待できます。
なお、基本的にビジネスマッチング等で用いられる手法ですが、恋愛系マッチングサービスでもこの手法は可能です。
多くの恋愛系マッチングサービスでは、もらった『いいね』の数が可視化されています。更に『いいね』をたくさんもらった人気会員は、検索で表示されやすくなったり、ソートで上位に表示されたり……といった仕組みが取られています。
登録したてのユーザーも優遇する
人気会員を優遇することが大切と述べましたが、そのような継続ユーザーばかり優遇すると、新規ユーザーはマッチングできない状態となってしまいます。
よって初回登録時には、多くの人とマッチングしやすいようサポートしてあげることが肝要です。こちらも検索上位に配置したり、目立つように表示を行いましょう。
正しくマッチングできた暁には、新規ユーザーにもサービスの価値が伝わり、プラットフォーム全体の活性化が期待できます。
成約しやすい相手をピックアップする
『人気会員』『新規会員』の優遇についてお話しましたが、これは程々に優遇したらいいのであって、少数の案件に極端にオファーが集中することは避けなければなりません。
オファーが集中することは、受けた側からしてみれば嬉しいかもしれませんが、多数のユーザーがマッチングを断られる事でもあるのです。
よってより多くのユーザーがポジティブな体験を得られるよう、うまくアルゴリズムを調整して上げる必要があるでしょう。
これを上手くやっているのが『転職系マッチングサービス』です。
何も考えず一覧にするなら、転職者は好条件ばかり応募してしまうでしょう。しかし、そのせいでマッチングしないまま時間が過ぎてしまうのは、企業側も転職者側も望まぬ事態です。
よってマッチングしやすい転職先を、いかにおすすめさせることができるか、多くの転職系マッチングサービスは工夫を凝らしています。
マッチング率・成約率等を常に監視し、調整を施してください。
ポイント・クーポンの発行
そして典型的な継続利用訴求として『ポイント・クーポンの発行』が挙げられます。
特にフリマ系のマッチングサービスでは、とても有効な手段です。
会員が売却して得た収益を、そのままポイントとして使えるようにするなら、出品者が今度は購入者として利用をしてもらえるため、プラットフォーム側には大変ありがたい状況です。
クーポンについても、発行することで『サービスを使わないともったいない』という視点に立ってもらうことができます。
またクーポンに有効期限を設けるなら、『有効期限が近づいている』というお知らせの形で宣伝を行うこともできます。
軌道にのっても集客し続けることが大切
マッチングサービスとして『成功率を上げる』ことについてご紹介してきましたが、最後に重要な点が一つあります。
それは『サービスが軌道に乗っても、集客し続ける事』です。
確かにマッチングサービスは軌道に乗れば強いです。
ユーザーが集まったサービスはそれだけで魅力であり、ユーザーがユーザーを連れてきてくれるでしょう。
しかしながら、ユーザーの殆どはいつかサービスを離れます。
『マッチング相手と結ばれた』、『事業が軌道に乗って、サービスを使う必要がなくなった』『別事業に転向した』『ライバルサービスに魅力を感じた』『忙しくなった』『飽きた』等、色々な理由でサービスを離れていくのです。
そして人気ユーザーが離れたサービスは、気付かないうちに衰退していきます。
恐ろしいのは、一度ユーザーが離れ始めるとどんどんサービスの魅力がなくなっていくことです。ユーザーが増えたときの勢いそのままに、今度はユーザーが減っていくこととなります。
よってどのような形態のマッチングサービスであれ、集客は行い続ける必要があるのです。
シェア1位を獲ったサービスについて調べていただくと、今でもそのサービスが広告を打っていることがわかるでしょう。成功したサービスでさえ、常に新しいユーザーを獲得し続ける努力を怠らないのです。
また集客だけではありません。ここまで取り上げた通り、『マッチング率が下がっていないか』『人気ユーザーに手厚いサービスが出来ているか』『新規顧客の取り込みは出来ているか』『UIが使いにくくなっていないか』『マッチングに関する課題を解決出来ているか』『不具合や表示崩れが放置されていないか』といった点に注意を払い続けてください。
マッチングサービス事業は現在とても注目されている市場です。参入を目指すライバル企業に『隙がある』と見られないよう、常にサービス向上に努めてください。
そうするなら、きっとあなたのサービスは長期的に成功し、多くの人に価値を提供することができるでしょう。
マッチングサービスを運営するには?
『マッチングサービス』は、今大変需要が高まり、急成長している分野です。
ただし、その運営は決して簡単ではありません。
TodoONadaでは、マッチングサービスを低コストに始める方法や、サービスで決めないといけないこと・運用方法等について本ブログでご紹介しています。
各記事をご拝読いただければ幸いです。
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『マッチングサービスを開発したいけれど、あまりコストは掛けられない』『必要な機能をしっかり揃えたい』という方におすすめなパッケージとなりますので、ぜひ一度ご相談ください。
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WordPressはオープンソースで作られた、ブログソフトウェア・コンテンツ管理システムです。
ただし、その枠組はもはやブログだけにとどまらず、企業の公式サイトやニュースサイト、掲示板やアプリまで最近はWordpressが使われています。
最近の調査結果では世界のウェブサイトの43%がWordpressで作られているとのことです。
そんな有用なWordpressを使って、掲示板やアプリを作れるのであれば、『マッチングサービス』を作ることも可能でしょうか?
本日はその点について検証を行います。
掲載料型ならマッチングサービス成り立つ
結論から言うと『掲載料型のマッチングサービス』であれば作れます。
『掲載料型のマッチングサービス』とは、先日公開した『マッチングサービスのビジネスモデル』という記事内でも記した通り、『プラットフォームに情報を掲載する際、料金が発生する』型のマッチングサービスとなります。
例えば『不動産賃貸の掲載』、『M&A情報の掲載』『求人情報』等です。
依頼があった際、掲載内容を双方で取り決め、掲載前に料金を請求します。
あとは問い合わせがたくさん来ても、来なかったとしても料金は変動しません。
この形態であれば、極端な話、素のwordpressでも作成が可能です。
ただし、ユーザーの利便性を考慮した場合、カスタムフィールドや検索機能等のカスタマイズを行ったほうが良いサービスになるでしょう。
一方で、恋愛系マッチングサービス(PairsやTinder等)を作ろうとした場合、かなり大変です。
マッチング管理やメッセージ機能、更にセキュリティ等も考慮すると、WordPressの機能では正直難しいです。もちろん大幅にカスタマイズを施せば作れないこともないですが、そこまでカスタマイズを施すのであれば、Wordpressを使う意味がほとんどなくなってしまうでしょう。(詳細については後述します)
またフリマ系マッチングサービス(メルカリやランサーズ等)も同じです。出品、購入機能やメッセージ機能はWordpressに付随していないため、後付する必要がありますが、高機能なものを作ろうと思うほど、wordpressである意味は無くなってきます。
WordPressでマッチングサービスが難しい理由
更に細かく『Wordpressでマッチングサービスを作るのが難しい理由』についてご説明します。
高アクセスに耐えられるように設計されていない
WordPressは、そもそもオープンソースの”コンテンツ・マネジメント・システム”です。
なので本分はコンテンツを見せるサイトを作ることにあり、マッチングサービスのような複雑な処理を行うことは想定されていません。
よって何千人・何万人に対してコンテンツを表示すること自体は可能ですが、その人数がデータベースを高速で書き換えるようなサービスには、そもそも向いておらず、それに適した設計もされていないのです。
原子性を担保することが難しい
更に細かくお話しすると、データベースを書き換える際、『原子性の問題』というものがあります。
『原子性』という言葉に聞き馴染みが無いかもしれませんが、要は『データベーストランザクションが”全て成功”するか、”全て失敗するか”のいずれかであることを保証する』という性質です。
例えばフリマアプリの場合、一つの商品に対して購入できるのは一人だけです。
よって最初に購入ボタンが押された際には、『商品の在庫を減らす』『購入者の支払処理を行う』『取引記録を作成する』という処理を全て行わなければなりません。
”商品の在庫は減らせましたが、支払処理には失敗しました”等という事態はあってはならないのです。
更に一人目の購入者が購入した0.5秒後に、別の購入者も購入ボタンを押していたとします。
こちらに対しては『支払処理』『取引記録』どちらのトランザクションも行ってはなりません。『一人目が支払いをしたけど、取引記録は二人目の人になりました』という事態が起きれば、誰もそのサービスを使わなくなるでしょう。
このような『原子性』を、wordpressは想定していません。よって緻密な処理が要求されるフリマサイトのようなマッチングサービスには、そもそも向いていないのです。
ユーザーごとのアクセス制御が難しい
『掲載型以外のマッチングサービス』では、マッチングした相手とコミュニケーションを取るケースが多くあります。
このコミュニケーションの内容は、ビジネス上の重大な機密であったり、個人の貴重なプライバシーであることが多いため、間違っても他ユーザーや第三者に見られてはならない情報です。
しかしWordpressを使って、そのようなユーザーごとのアクセス制御を行うことは、とても難しいです。
WordPressには、一応ユーザーアカウント・ロール機能が備わってはいますが、あくまで簡易的なものであり、ロールも5種類しかありません。ユーザーごとの複雑な情報制御には向いていません。
また、現在データベースでこれらの情報を扱う際は、『行レベルセキュリティ(Row-Level Security, RLS)』や『ユーザーベースのアクセス制御』を行うことが多いのですが、Wordpressで良く使われる『MySQL』『MariaDB』ではこれらRLS実装は限定的な上、Wordpressのクエリ自体がRLSを考慮して設計されていません。
例え対応させたとしても、先程述べた通り、全ての処理を適切に行うことは難しいでしょう。
この点でも、わざわざWordpressを使う理由は無いと言えます。
多数のWordPressカスタムフィールドを実装する必要がある
またWordpressで高度なマッチングサービスを作る場合、多量のカスタムフィールドを作成する必要が生じます。
カスタムフィールド自体は、『advanced custom fields』等の補助プラグインを使えば、簡単に作ることはできますが、そのフィールドの分だけやり取りするクエリが増え、データベース構造も複雑になるでしょう。
そうなると、マネタイズできるほどのユーザーが増えた頃には、処理が重くてまともに扱えない……という状況も想定されます。それでは本末転倒です。
WordPressでマッチングサービスを行うためのプラグイン紹介
しかしながら、『掲載型のマッチングサービス』や『小規模なマッチングサービスを構築する』『需要確認のためMVPで開発を行う』といった際には、Wordpressでの構築も選択肢に入ります。
その際に有用なプラグインを、いくつかご紹介しましょう。
Ultimate Member
先ほど述べた『ユーザーごとの表示・操作制御』を行えるようにするプラグインです。
デフォルトのwordpressには備わっていない『ユーザー登録』『ユーザープロフィール』等のUI部分もプラグインだけで実装できます。
もちろん、『マッチングサービス』として成り立たせるには、多数の調整・設計が必要ですが、0から作るよりはだいぶ工数が削減されるでしょう。
WP Members
『Ultimate Member』と同じく、メンバーシップサイトを作ることに特化したサイトです。
『Ultimate Member』より機能は少ないですが、日本語にも対応しているので、簡素なメンバーシップサービスを作りたい場合はこちらが向いているかもしれません。
Simple Membership
更に、極限までシンプルに『会員だけ見られるようにすればいい』という場合は、こちらの『Simple Membership』が使えるかもしれません。
このプラグインを使う場合は、会員ごとの細かな制御はできません。
その代わり、会員制サイトをつくるのに必要な最低限のサービスは揃っているため、phpやwordpressテーマの知識がなくとも、会員制サイトを構築できます。
Paid Membership Pro
一方で、もっと複雑なユーザー制御をどうしてもWordpress上で行いたい…という方もいらっしゃるでしょう。
そのような方には『Paid Membership Pro』が使えるかもしれません。
ユーザー一人ひとりが複数の役割(プラン)に所属することが出来ますので、例えばCtoCコンテンツ販売サイトのような、複雑なユーザー制御が発生するサービスを作ることも、理論上は可能です。
ただし、もし本当にそのようなサイトを作りたい場合は、Wordpressではなくマッチングサービスパッケージの利用をおすすめします。
マッチングサービスならマッチングワンを使おう
『Wordpressでマッチングサービスを制作できないか』と考えている方に、ぜひ一度考慮してほしい点としては『なぜWordpressを使いたいのか』という点です。
ほとんどの方は『コスト削減』や『開発期間短縮』のためにWordpressを使われることでしょう。
実際、『企業のウェブサイト』『簡素的なサービス』であれば、Wordpressでリソースを削減することは可能です。
しかしながら『マッチングサービス』となれば話は別です。先ほどもお話した通り『マッチングサービス』は、決済や申込みといった複雑なトランザクションがいくつも飛び交うサービスになるため、”WordPressを使っても、ほとんどの場合リソース削減にはなりません“。
むしろ返って効率が悪い開発・サービスになってしまうでしょう。
そこでおすすめしたいのがマッチングサービスのパッケージです。
これらは最初からマッチングサービスのために作られたので、先ほど挙げたような、マッチングサービスに必要となる『高アクセス耐久』『原子性』『ユーザー制御』といった要素は全てクリアされています。
更に『マッチング・ワン』は、B2B、B2C、C2Cといったあらゆる形態のマッチングサービスに対応しており、いずれのサービスも低コスト・短期間で開発が可能です。
『マッチングサービスを開発したいけれど、あまりコストは掛けられない』『必要な機能をしっかり揃えたい』という方は、ぜひWordpressではなく『マッチングワン』での開発を検討してみてください。
マッチングワン オリジナルのマッチングサービス開発パッケージ / TodoONada株式会社 AI、IT、クラウドの力を利用して、 企業のビジネス・プロダクト、顧客を支えることをお約束します。 多くの方との”つながり”は、それだけで一つの財産です。その”つながり”を更に進化させ、新たな可能性を創造しませ todoonada.co.jp
マッチングサービスを運営するには?
『マッチングサービス』は、今大変需要が高まり、急成長している分野です。
ただし、その運営は決して簡単ではありません。
TodoONadaでは、マッチングサービスを低コストに始める方法や、サービスで決めないといけないこと・運用方法等について本ブログでご紹介しています。
各記事をご拝読いただければ幸いです。
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また本記事でご紹介した内容を含め、各形態でのマッチングサービスを低コストで開発したいなら『マッチングワン』がおすすめです。
『マッチングサービスを開発したいけれど、あまりコストは掛けられない』『必要な機能をしっかり揃えたい』という方におすすめなパッケージとなりますので、ぜひ一度ご相談ください。
TodoONada株式会社 AI、IT、クラウ...
マッチングワンLP / TodoONada株式会社 AI、IT、クラウドの力を利用して、 企業のビジネス・プロダクト、顧...
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マッチングサービスの中には、ユーザー間での売上を仲介するタイプのサービスが存在します。
例えば『クラウドソーシング』や『M&Aマッチング』、『ライドシェア』『スキルマッチング』『デリバリーサービス』等です。
一見このような『マッチングサービス内でのお金の流れ』はシンプルに思えるかもしれません。
確かに、大まかな流れで言えばシンプルです。

しかし実際サービス内でお金を動かす際には、様々な手数料や、気をつけなければいけない点が存在します。
これらの内一つでも計算違いがあれば、赤字となってしまうかもしれません。
今回は、それらマッチングサービスの『売上振込』『売上分配』に関して、気をつけなければならない点についてご紹介します。
各支払いの度、手数料が発生
今回のような『仲介型』のマッチングサービスにおいて、お金のやり取りは基本的に2回発生します。『発注者から費用を受け取る時』と『受注者に報酬を支払う時』です。
その際それぞれで複数の手数料が発生するため、そちらを計算にいれる必要があります。
費用を受け取る際の手数料
まずは発注側から費用を受け取る際に発生する手数料です。
- クレジット決済手数料
- StripeやPay.jp等のオンライン決済サービスへの手数料
- 消費税
『クレジット決済手数料』は、ユーザーにクレジットを使わせる際、必ず支払わなければならない手数料となります。基本的に決済代行会社へ支払う形が多いです。
また、StripeやPay.jp等、オンライン決済サービスを利用する場合は、そちらに対しても手数料を支払う必要があります。サービスによってはコンビニ支払いや銀行振込等も使うことができますが、それぞれで手数料が規定されていますので、しっかりと確認しましょう。
また消費税や法人税、インボイス対応等も計算にいれる必要があります。
なおマッチングサービスに纏わる税金は、非常に複雑なため、本記事内では取り上げませんが、必ず税理士等に確認を取り、適切な税務処理を確認してください。
報酬を支払う際に発生する手数料
次にお金を動かすのは、実際の作業者に報酬として金額を支払う時です。
この時点でも、以下のような手数料が発生します。
- 振込先口座確認サービス手数料
- 銀行振り込み手数料
『振込先口座確認サービス』というのは、振込作業を行う前にその口座が存在しているかどうか、名義等は誤っていないかどうか、を確認できるサービスです。
マッチングサービス上では、受注側が口座情報を入力しそこへ振り込む事となるわけですが、全ての人が正しく口座情報を入力する訳では有りません。
なので、誤った振込を行わないよう口座確認サービス等を使って誤振込を防止することが重要です。
また、本人名義以外の口座に出金させないことで、不正利用防止、コンプライアンス強化等を図ることができるのも利点です。
ただし、『振込先口座確認サービス』には1件あたり数十円~百円程の手数料が掛かります。
また、実際に報酬を振り込む際にも銀行振込手数料が掛かります。こちらも計算に入れなければなりません。
いつ振り込むか・いつ振り込まれるか
取引仲介型のマッチングサービスを使う場合、『報酬をいつ受け取ることができるか』は、ユーザーにとって非常に重要な要素となります。
多くのマッチングサービスでは『月末締切・翌月末に振込』といった形態を取っているサービスが多くあります。
ただし1件あたりの報酬が少額の場合は、『◯◯円以上溜まったら出金可能』という形態を取ることもあります。(広告・アフェリエイトサービス等が多いです)
また、オプションサービスとして『即時出金』に対応しているサービスもあります。一定の手数料と引き換えに、報酬をすぐに受け取れるサービスです。資金繰りの厳しい個人事業主等には好まれるサービスでしょう。
ただし、そのようなサービスを行う場合は『クレジットの不正利用』『詐欺』『横領』等に用いられないよう、厳格な本人確認作業を挟む……といった対策が必要となります。
なお重要な点として、発注側が支払った費用を、プラットフォーム側(自分たち)がいつ受け取ることができるか、についてもしっかり確認しましょう。
まだ発注費用を受け取っていないにもかかわらず、報酬を受注者へ支払った場合、件数や規模によっては資金繰りに影響し、最悪ショートしてしまうこともありえるでしょう。
サービス開始前の時点で、金銭サイクルに欠陥がないか、よく熟考してください。
最低出金金額はいくらに設定するか?
先ほど少し触れた遠り、仲介する金額によっては少額の取引が行われることとなります。
しかしそのような取引が発生する度に出金を行った場合、振込手数料だけで利益が減少してしまうことになりかねません。
手数料をプラットフォーム側の負担にするか、受注者の負担にするかは制度次第ですが、どちらにとっても美味しくない結果になるでしょう。
なので多くのマッチングサービスでは『◯◯円から受取可能』という制度にしているのです。
なおこの問題を考える際、『利用者が希望したタイミングで支払いを行う』という案もあります。
もちろんそのような制度も可能なのですが、問題は『ユーザーがお金を溜め込みすぎた場合』です。
実は顧客から預かっている金額の『総額』が1,000万円を超えた場合、『内閣総理大臣への届出』および、『最寄りの供託所(法務局)への発行保証金の供託』を行わなければなりません。もし行わなかった場合は『資金決済法』に違反することとなります。
他にも、長期間資金を預かった場合『出資法』に違反することもあります。このような各種法令に違反しないよう注意して制度設計を行いましょう。
資金決済法、犯罪収益移転防止法、出資法など法律に遵守していること
マッチングサービスは各種法令に気をつける必要がありますが、それは恋愛系マッチング以外でも同じです。
本記事では抵触する法律をご紹介しますが、実際の基準・対応等の詳細は各自でご確認いただくようお願いします。
資金決済に関する法律(資金決済法)
クラウドソーシングやM&Aの仲介のような『金銭を預かる』サービスの場合、資金決済法上の「前払式支払手段」や「資金移動業」に該当する可能性があります。
該当した場合、内閣総理大臣への登録が必要となり、供託金の預入れ、情報の安全管理措置、利用者保護措置等が義務付けられます。
犯罪による収益の移転防止に関する法律(犯罪収益移転防止法)
『犯罪収益移転防止法』は、マネーロンダリングやテロ資金供与を防止するための法律です。
一定の取引を行う際、『顧客の本人確認』『取引記録の保存』『疑わしい取引の届出』を行わなければなりません。マッチングサービスもこれに該当する場合があります。
出資の受入れ、預り金及び金利等の取締りに関する法律(出資法)
色々と関係してくる箇所があるのですが、マッチングサービスで一番気をつけなければならないのは『長期間資金を預かった場合』です。
これは出資法に違反する可能性がありますので、一定期間経った場合、強制出金をするか、消失するよう明記しなければなりません。
こちらは後ほど詳しく扱います。
古物商・古物競りあっせん業
フリマアプリを運営する際、基本的に仲介するだけならば必要のない場合が多いです。
ただし、そのフリマアプリを使って自社で買い取りを行ったり、古物の営業を行う場合は『古物商』の資格が必要です。
またオークション形式で販売し、手数料を得る場合は「古物競りあっせん業」の届出が必要になります。
売上金額が長年保有された場合のポリシー
先ほど少し触れましたが、売上金額の保有には制限を設ける必要があります。
一見『ユーザーが放置することを選んだのだから、そのまま保持すればよいのでは』と思うかもしれませんが、『資金決済法』『出資法』等に違反する可能性が高くなります。
なので多くのフリマアプリやクラウドソーシング等のサービスでは、一定期間を過ぎると保留中の売上金額が消失することが明記されています。
大手サービスの消失期限
なお、この消失期限についても、しっかりと明記しなければ各種法令に違反するととなるので注意して下さい。
マッチングサービスを運営するには?
『マッチングサービス』は、今大変需要が高まり、急成長している分野です。
ただし、その運営は決して簡単ではありません。
TodoONadaでは、マッチングサービスを低コストに始める方法や、サービスで決めないといけないこと・運用方法等について本ブログでご紹介しています。
各記事をご拝読いただければ幸いです。
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